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2011年11月7日(月)

韓国・ソウル市立大学の授業料半額

新市長「価値ある」公約実現

学生団体→全大学の半額化要求

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 韓国のソウル市が、来年度からソウル市立大学(在籍学生数・約1万2000人)の授業料を半額に引き下げる方針を明らかにしました。「授業料の半額化」は、このほど就任した朴元淳(パク・ウォンスン)新市長が、10月の市長選で掲げた公約の一つ。就任直後の実現に、学生などから喜びの声が上がっています。(中村圭吾)


 韓国メディアによると、現在の同大学の授業料は、年間476万ウォン(約33万円)。これが来年度から、半期あたり119万ウォン(約8万4000円)、前後期あわせて年間238万ウォン(約17万円)になります。

 同大学では全学生の58%が給付制奨学金の支給対象で、1人あたり平均138万ウォン(約10万円)の奨学金が支払われています。奨学金受給者の場合の最終的な負担額は、年間約100万ウォン(約7万円)になります。これは、同市内の高校の授業料を含めた年間納入金180万ウォン(約13万円)と比べても“破格”の安さです。

 半額化にかかる費用は年間約182億ウォン(約13億円)で、大学側は市に予算の増額を要求。朴市長は、「全国的な波及効果を考えれば、使う価値がある。それが私の公約だ」と述べました。

 同大学のキム・ジョンミン総学生会長は「学費半額化の第1号になり非常にうれしい。市長に感謝したい」と話しています。

 京郷新聞によると、韓国の大学生の76%(2009年度)が私立大学に通っており、私立大学の年間授業料は、平均約827万ウォン(58万円)だといいます。与党ハンナラ党は07年の大統領選挙の際に全大学の「授業料の半額化」を公約していましたが、いまだに実現しておらず、学生団体が、政府に授業料の引き下げを求めるデモを行っていました。


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