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2011年11月5日(土)

橋下前知事パー券あっせん者の会社

6億超の府事業受注

大阪

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 大阪市長選挙に立候補を表明している前大阪府知事の橋下徹氏の政治資金パーティーで、多額のパーティー券購入を「あっせん」した知人が役員を務める建設会社が、パーティー後に次々と府の公共事業を受注していることが4日、本紙の調べで明らかになりました。橋下氏をめぐっては、以前にもパーティー券を買った親族の関係する建設企業グループが府公共事業受注を急増させ、府議会で日本共産党府議団に追及されています。

 橋下氏は2008年1月の府知事選で初当選。大阪府選管に提出された政治資金収支報告書によると政治団体「橋下徹後援会」は、同年6月16日に政治資金パーティー「橋下徹知事と府政改革を考える会」を開催。1819万円を集めています。

 パーティー収入の1割にあたる180万円のパーティー券購入を「あっせん」したのが「喜捨建設株式会社」(本店・大阪市東淀川区)の代表取締役を務めていた男性です。

 同社は、08年9月に府道工事を2億4870万円で受注し、同年10月にも防潮堤工事を2億4900万円で請け負っています。さらに09年にもダム関連工事など3件を獲得し、5件総額6億7784万円の府公共事業を受注しました。

 同社は、05、06年にもそれぞれ1件ずつ府公共工事を受注している実績のある企業。本来、「あっせん」は避けるべき対象です。

 受注実態も不自然です。08年受注の2件は一般競争入札ですが、工事の品質確保などのために府が定める「低入札価格調査基準価格」(入札前非公表)とまったく同額で落札。09年のダム関連工事では、同社が提示した額が、低入札価格調査基準価格を下回っているにもかかわらず落札しました。

 本紙の取材に橋下徹後援会担当者は、「あっせん販売をしてもらった時点では、府の事業を受注しているとは知らなかった。その後は連絡をとっていない」と回答しました。

 あっせん 政治資金を集めるパーティーを主催する政治団体に代わって、パーティー券の販売と集金を行うこと。パーティー券の購入額には150万円までの上限がありますが、あっせん額には上限がありません。あっせん額が20万円を超えると、あっせん者の名前とあっせん額を政治資金収支報告書に記載しなければなりません。あっせん者は、購入してもらった人や額の内訳を記した「明細書」を政治団体に提出する必要がありますが、明細書は原則非公開です。


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