2011年11月4日(金)
東北電 動員疑い
プルサーマル意見一般募集 宮城県が見解
共産党ら確認要求
東北電力が女川原発3号機(宮城県石巻市、女川町)で2015年度までに実施予定のプルサーマル計画をめぐり、宮城県などが一般募集した意見に同社の動員が疑われる内容があったとして、日本共産党や宮城県民センター、市民団体が事実確認を求めています。この問題で県は2日、調査の結果、「東北電が締め切り前日に再周知したのはやりすぎの部分があり、動員の疑いは完全に拭い去れない」とする見解を示しました。
県によると、原子力安全対策課が同社電源立地部の課長級社員ら3人を聞き取り調査しました。
県と石巻市、女川町による意見募集は09年12月から10年2月まで実施。その際、女川原発の地域総合事務所や同社石巻営業所の責任者が社員や地元住民に意見の提出を呼び掛けました。募集最終日前日の同月4日にも、社員や地元住民に改めて締め切り日を周知しました。ただ県は、どのような文言や文面で提出を促したか確認しませんでした。
県に意見として寄せられた330通のうち、77%に当たる255通が最終日に集中。うち98%が推進意見だったといいます。
東北電は「締め切り直前の周知は誤解を招きかねない面もあった」とコメントしました。