2011年11月2日(水)
玄海町長 九電と密接関係
受注建設業者の大株主
九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)4号機の再稼働をいち早く容認した玄海町の岸本英雄町長と九電とは、文字通り「原発利益共同体」ともいえる密接な関係にあります。
岸本町長は、地元建設会社「岸本組」(唐津市)の第2位の大株主。1995年に佐賀県議に当選するまで同社の専務取締役(営業本部長)で、現在の社長は弟です。
岸本組が佐賀県に提出した工事経歴書(2007年度〜09年度)によると、玄海原発3・4号機構内ケーブルダクト蓋受枠修繕工事、玄海原発多目的休憩室周辺整備工事など、九電から玄海原発関連の工事を19件、計約4億3500万円も受注しています。
九電の子会社「西日本プラント工業」からも社員寮の改修工事など8件、計約1億3000万円の工事を請け負っています。
さらに、岸本組は電源3法交付金など原発がらみの公共事業を14件、計6億2700万円受注しています。
九電ときわめて利害関係が深い町長が、原発の再稼働に率先して「理解」を示すことには、町民からも批判の声が上がっています。