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2011年11月2日(水)

玄海原発4号機 再稼働

佐賀、九電、県民無視し強行

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(写真)玄海原発・九州電力玄海原子力発電所。左端が4号機=佐賀県・玄海町

 九州電力は1日、復水器の作業ミスで緊急停止した玄海原発4号機(佐賀県玄海町)について、同日夜に原子炉を起動しました。2日午後に発電を再開する予定です。徐々に原子炉の出力を上げ、4日に通常運転に復帰させます。「やらせ」メール事件への反省もなく、県民の不安や意向を無視した再稼働は、到底許されるものではありません。日本共産党佐賀県委員会は1日、九電に抗議しました。  (関連記事)

 九電は作業手順のチェック強化などの再発防止策を国に報告、31日、経済産業省原子力安全・保安院からおおむね妥当との評価を得たとして再稼働を決めました。保安院の森山善範原子力災害対策監は1日、「停止原因が分かって対策は取られており、安全上の問題はない」とのべましたが、規制機関としての責任も問われています。

 佐賀県の古川康知事は1日、「国においてトラブルの性質、内容について十分審査が行われた」と述べ、再稼働を容認する意向を表明。玄海町の岸本英雄町長も同日、九電の山元春義副社長から説明を受けた後、記者団に対し「一定の納得をした」と述べ、運転再開を容認する見解を示しました。

 東京電力福島第1原発事故の後、定期検査やトラブルで停止した原発の再稼働は初めて。ただ、九電の原発は、玄海4号機が12月中旬、同1号機が12月上旬にそれぞれ定期検査に入り、保有する6基が全て停止します。

「やらせ」無反省利益優先の暴挙

 日本共産党の武藤明美佐賀県議の話 やらせ問題での反省は経産相でさえ不十分と再報告を求めている状況なのに、その反省も何ら示さないまま県民の不安を抑え込むように原発の再稼働に暴走する姿は、九州電力の県民無視の姿勢を象徴しています。利益最優先・安全そっちのけの原発再稼働に断固抗議し、広範な県民と手を携えて原発からの撤退を求める世論をさらに広げ、九電の暴挙を包囲していきます。


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