TPP参加へと突っ走る民主党政権が、アメリカなど各国とすすめる「事前協議」。日本共産党は、TPPは日本国民にとって" 百害あって一利なし"ときびしく批判してきましたが、その実態がいよいよハッキリしてきました。
野田政権は、"コメなど重要品目は、交渉で例外にできる"と説明。ところが、事前協議では、すべての国から「関税ゼロは、例外なし」と念おしされ、アメリカには「全品目を交渉のテーブルにのせる」と約束までしました。国民をあざむく政権が、農林漁業を壊滅させ、食の安全保障をゆるがす──こんなTPP を許すわけにはいきません。
"日本の法律をつくるときに、アメリカ産業の利害関係者を参加させろ"──TPP 参加にあたって、全米商工会議所や全米サービス産業連盟がつきつけている要求です。
「こんな法外な要求には、はっきりノーと返事したのか」という日本共産党の追及に、政府は「米側が考えることに日本がどうこういうのはさし控えたい」(国家戦略相)。アメリカ企業のもうけのために、日本の市場を開放させる──これが、TPPの本質です。
「BSE 対策のための米国産牛肉の輸入規制を緩和せよ」「防カビ剤の表示義務をなくせ」──アメリカ食品の輸出をじゃまする日本の規制をとっぱらえと要求。 | |
「営利会社の医療への参入をみとめろ」「日本の薬価決定の際、アメリカ企業に口だしさせろ」─貧しい人はまともな医療も受けられないアメリカ型医療を日本に。 | |
「高速道路、鉄道、都市開発…。公共事業に米企業を参加させろ」─米政府のねらいは、大型工事だけではなく、地方自治体の発注する仕事も。 |
TPPへの参加は断念すべきです
「交渉内容は4年間秘密にする」─ TPP 交渉にはこんな約束事があることが、ニュージーランド政府の公式文書であきらかになりました。
野田首相は、“説明責任をはたし、十分な国民的議論で決める”といいますが、国会にも国民にも交渉内容が公開されないのに、判断できるわけがありません。
日本共産党は、日本がTPP 交渉参加をただちに断念するよう強くもとめます。
TPP問題ムービー一覧
政策
TPPへの暴走を許さない国民的な協同をよびかけます[2011.10.14]
TPP(環太平洋連携協定)
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TPP参加阻止国民集会 東京・日比谷野外音楽堂(2012.4.25)
「なし崩し的に交渉参加…は、国民をだます背信行為」(JA 全国集会)、「日本の参加に全面的に反対」(日本医師会)など各団体がTPP 参加反対を表明、この声は日ごとにひろがっています。日本共産党は、TPP 参加反対の一点での共同をさらに大きくひろげるために全力をつくします。