1999年11月8日「しんぶん赤旗」
前田 日本の原子力行政で、世界にくらべて異常なもう一つの問題として、プルトニウムを燃料にするという路線がありますね。
志位 国際的にも、一時はプルトニウムを燃料として、繰り返し使っていくことに期待がかけられた時期があったんですけれども、いざすすめてみたら技術的にあまりに困難であり、またあまりに危険だということで、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど、先がけて研究を進めてきた主要国は、すべてプルトニウム方式から撤退しています。いまでは、日本が、この方式を基本方針として推進している唯一の国になっています。政府は、「だからこそ日本の役割は重要だ」といって、しゃにむにこの道を進んでいますが、世界ではほんとうに異常な姿なんです。
前田 今回の調査では、核燃料サイクル開発機構(核燃機構)の大洗工学センターと東海事業所の再処理施設にもいきましたね。
志位 大洗工学センターには、「常陽」という高速増殖炉の実験炉があります。こんどの事故も、「常陽」の燃料製造過程で起きたんです。高速増殖炉というのは、プルトニウムを原子炉の燃料として燃やしながら、燃やした以上のプルトニウムをつくり出すという考え方の原子炉です。その実験炉が「常陽」で、原型炉が「もんじゅ」です。”夢の原子炉”といわれたこともあるのですが、それが技術的にうまくいかない。事故つづきなのです。そういう関連から、「常陽」を見てきました。それと、プルトニウムを最初に取り出す再処理施設の調査のために、東海村にある再処理工場にもいきました。
前田 やっぱりプルトニウムの問題を中心に聞かれたわけですね。
志位 ええ、やっぱりこんどの事故とも直接つながってくる問題でもあり、日本の原子力行政の危ないなかでも、一番危ない部分がこのプルトニウム路線にあると考えていましたから。
ここでも、「プルトニウムは安全」だという「神話」がある。以前、核燃機構が動燃(動力炉・核燃料開発事業団)だった時代に、子どもがプルトニウムをごくごく飲んでも大丈夫だという、「頼れる仲間プルト君」という、とんでもないアニメをつくって、世界から抗議を受けたことがある前歴があります。核燃機構で聞いたら、このアニメは絶版にして、改訂版が出ているそうですが。
プルトニウムは、放射能がウランの一万倍から一億倍もあるといわれています。放射能が半減する期間が、なんと二万四千年という怪物もあります。原子爆弾の原料にもなるものです。世界各国で、プルトニウム路線から撤退したのも、個々の技術上の困難はもとよりですが、このような非常に巨大な危険性をもつ物質を、人類は安全に管理していくことができるかという、根本的な不安があったといわれています。
私は、そういう恐るべき危険性をもつプルトニウムを「安全」だとする、最悪の「神話」にしがみついて、この路線を推進していることは、日本の原子力行政のなかでも、もっとも異常で危険なものだと思います。
前田 政府は、プルトニウムを燃料に利用する方式を「核燃料サイクル」とかいっていますね。
志位 プルトニウム循環方式といういい方もしています。ところが、この方式は、そのあらゆる段階で、深刻な危険をともない、技術的にも困難をともなうのです。
その第一段階は、軽水炉の使用済み核燃料を再処理するという段階です。再処理とは、使用済み核燃料に含まれている成分をばらばらにして、そこからプルトニウムとウランを取り出し、放射性廃棄物(死の灰)と分離するという過程です。
第二段階は、再処理して取り出されたプルトニウムとウランを混ぜて燃料をつくり、それを高速増殖炉という新型の原子炉で燃やして発電するという段階です。プルトニウムとウランを混ぜた燃料のことを、酸化物なのでMOX(混合酸化物)燃料というんですけど、それを燃やすのが第二段階です。
第三段階は、使用済みのMOX燃料をさらにもう一回再処理して、そこからふたたび燃えるプルトニウムやウランをとりだすという工程です。この三段階が完結して初めて「サイクル」になるわけです。
ところが、この第一段階も、第二段階も、第三段階も、全部技術的には危険があるし、未解決の困難もある。解決の見通しすらない。このことを、現場を見て、またいろいろと話をうかがって、あらためて痛感しました。
前田 再処理の問題から話していただけますか。
志位 再処理工場にいって、再処理というのがいかに危険な工程なのか、そして技術的にもまったく未完成だということを、感じました。
一つ目に、危険という点について、東海村の再処理工場でどのくらいの放射能を扱うのかと、聞きましたら、一年でだいたい百万キロワット級の原発一基分ぐらいの放射能を扱うというのです。東海村の再処理施設というのは、開発・研究ということでつくられていて、比較的小さな施設なんですね。それでも原発一基分です。ところが、青森県の六ケ所村に建設しているのは、初の商業用施設で、処理能力がずっと大きい。東海村の再処理施設は、最初はウランの量にして年間二百十トンの処理能力で設計されたんですけど、最近のパンフレットでは、年に九十トンの処理能力となっています。これ自体、技術の未成熟さを示しているんですが、六ケ所村の施設は年八百トンの処理能力となっています。現在の東海村の施設の約九倍に相当しますから、とほうもない放射能を抱え込む処理施設になる。ですから、この施設で放射能事故を起こしたら、原発よりも深刻な事故になる危険がある。
二つ目に、再処理の過程で放射能が外にもれる危険はないのかと、聞いてみました。そうしたら、どうしてももれざるをえない部分があるというんです。再処理の工程では、使用済み核燃料を細かく切って、たいへん濃い硝酸で溶かします。その過程でガスが出てきます。そのうち、クリプトンという放射性のガスはほぼ一〇〇%外気へ流出してしまうといっていました。そのほか、放射能をもっている揮発性の、ヨウ素、トリチウム、炭素などのガスも、フィルターで出ないようにはしているんだけれども、一%ぐらいは出てしまうといっていました。
「そうであっても、全体としてみれば、危険というほどのものではないんです」と、工場の側は懸命に説明していましたけれど、原理的に、放射能を閉じ込める技術がないということです。その点は、まさに技術が未完成であることを物語っていると感じました。
イギリスでは、セラフィールド再処理工場の付近の住民に、白血病が多発しているということが問題になっています。特別に事故が起こっていなくても、平常の運転でも、放射能がもれる施設なんだということが、たいへん深刻な点です。
三つ目に、再処理の過程で、放射性廃棄物が出てくるわけです。高レベルの放射性廃棄物と低レベルの放射性廃棄物と二種類出てくるわけですけれど、両方とも処理技術が未完成なんですね。
高レベルの放射性廃棄物のほうは、ガラス固化処理技術といって、死の灰をガラスの中に閉じ込めて、青森県の六ケ所村で三十年から五十年保管して冷まして、その後、どこか安定した深い地層の中に、埋めて処分をするという計画ですけれど、これは疑問だらけの計画です。
だいたい三十年、五十年の管理がちゃんとできるか疑問ですし、その後の地層処分といっても、この地震の多い日本でどこにそんな安定した地層があるのかという問題があります。それから、地層処分した後も、何万年という単位でないと放射能がなくならないわけですね。それだけの間、ガラス固化体がこわれないのか。あるいは地下水によって放射性物質がもれ出さないのか。何万年という単位で実験したことなどないのですから、確かめようもありません。高レベルの放射性廃棄物の処分方法というのは、まだまったく未確立だというのがいまの実態だということを、再処理工場でもらった資料からも、あらためて痛感しました。
それと、低レベルの放射性廃棄物のほうでは、これは東海村の再処理工場で九七年に大事故が起こっているんですね。低レベルの放射性廃棄物はアスファルトと混ぜて、ドラム缶に入れて保存するというやり方をしていたわけですけれども、そのドラム缶に入れる作業をやっている工場で、火災・爆発事故が起きた。たいへん深刻な事故で、放射能が外へもれだした事故でした。その現場にいってきましたけれども、もうその施設は使えなくて、こわれたときのまま保存するということでした。
実は、ベルギーでも再処理工場で、同様の事故が起こっているのです。これについて原研労組の方が、日本政府はベルギーの事故の教訓に学ぼうとしないということを、きびしく批判してました。低レベルの放射性廃棄物の処理方法でも、危険かつ未完成な技術だということをあらためて感じました。
前田 プルトニウム循環方式の第二段階の高速増殖炉についてはどうですか。
志位 これは、すでにいろいろな角度から、技術的な欠陥が明らかになっています。九五年に、「もんじゅ」のナトリウムがもれ、ナトリウム火災が発生するという大事故が起こって、「もんじゅ」はいまだに運転停止になっています。外国の例をみても、イギリス、ドイツ、フランスが、それぞれ高速増殖炉計画から撤退した理由をみると、すべてナトリウム事故が、重要なきっかけになっています。
現在稼働している原発は軽水炉とよばれ、その名のとおり原子炉の冷却に水(軽水)を使っているわけですが、プルトニウムを燃やすときには、水を冷却材にすると、中性子のスピードが落ちすぎてしまって、プルトニウムの核分裂反応が効率よく進まなくなるということで、高速増殖炉では、冷却材に水のかわりにナトリウムという金属を使っているわけですね。
ところがこのナトリウムというのは、専門家の話では、二重に扱いづらい物質だといいます。一つは化学活性が非常に高いこと。つまり空気にふれると燃焼反応を起こすし、水にふれたらこれもたいへんな爆発反応を起こす。
もう一つは、熱衝撃というまだ十分解明されていない現象を起こしやすいという問題です。つまりナトリウムというのは、たいへんに熱伝導度が高い物質であるために、たとえばステンレスの容器の中に入れたとして、ナトリウムの温度が急に下がったとすると、容器のステンレスが温度変化についていけなくてひび割れてしまうということが起こるというのです。
前田 実際にナトリウムを冷却材に使っている「常陽」ではどうでしたか。
志位 「常陽」のある大洗工学センターでは、「もんじゅ」の技術をサポートする一環として、「もんじゅ」事故の再現実験ということで、ナトリウムの燃焼実験をやったというんです。この実験の結果、「たいへん予期しないことが起きた」ということを率直にいっていました。つまり、ナトリウムが空気中の酸素にふれて燃える燃焼が起こると、その結果、過酸化ナトリウムというのができるわけですが、この過酸化ナトリウムの腐食性が非常に強く、「もんじゅ」の火災事故の再現実験をやったら、ライナーというコンクリートの床を覆っている鉄板に穴があいてしまったというんです。
「もんじゅ」の事故が起こったときにも、「もんじゅ」の関係者が、「ナトリウム技術は完成したと思っていたのにそうでなかった、予想外だった」といいましたが、その再現実験をやったら、また「予想外」のことがでてきた。鉄板のライナーに穴があいてしまうということは、下のコンクリートがむきだしになるということです。むきだしになったコンクリートとナトリウムが接触すると、コンクリートの中の水分とナトリウムが反応して水素爆発を起こすといいます。ですから鉄板に穴があいたというのは、深刻な事態なのです。「もんじゅ」の事故も、大きな水素爆発がおきても不思議でない状況であったことが、あとで再現実験をしてわかったというわけですね。
核燃機構の技術者に聞くと、「ナトリウムは大丈夫です」ということをさかんにいうんだけれども、少し聞いてみると、そういう未知の部分がある物質なんだということも、認めざるをえない。たいへん印象的でした。
「常陽」の原子炉格納容器の中にはいって、冷却材としているナトリウムの配管のパイプの太さはどれぐらいかと、現場の人に聞いたら、だいたい五十センチだということでした。そのパイプのステンレスの肉厚をたずねたら一センチだというんですよ。直径五十センチで厚さ一センチというとかなりペラペラの感じですね。「もんじゅ」の場合は、直径八十センチの配管でやっぱり一センチだといいますから、ほんとにペラペラですね。ふつうの原発の場合は、冷却水を通す管というのは、直径七十センチだったらスチールの厚みは七センチぐらいあるそうです。ナトリウムの配管がなぜペラペラかというと、さっきいったようにナトリウムの熱伝導が高すぎるから、厚めの肉厚の管にしてしまうと、かえってひび割れてしまうという理屈らしいのです。もちろん、内部にかかっている圧力が違うということもありますが。これもこの技術の脆弱(ぜいじゃく)さを示しているなと思いました。
前田 やはり、ナトリウムを冷却材に使う高速増殖炉は、展望がなさそうですね。
志位 大洗工学センターでは、「FBR(高速増殖炉)実用化戦略調査研究」というのを今年度から始めているというんですよ。この研究では、「もんじゅ」のようなナトリウムを使うようなタイプとは別のタイプの高速増殖炉、冷却材に鉛とかヘリウムとかを使う方法も検討しているといっていました。「もんじゅ」とは別のタイプを研究せざるをえないということにも、高速増殖炉の路線はゆきづまりつつあるということがあらわれていると感じました。ここまで問題点が明りょうになった以上、根本的にこの路線を見直さないとだめですね。
前田 第三段階の使用済みMOX燃料の再処理、これがまた、たいへんな難問だと思うんですけど。
志位 そうですね。プルトニウムとウランのMOX燃料を燃やした後、さらにそれをもう一回使わなかったら「サイクル」にならないわけですね。そこで、使用済みのMOX燃料を再処理する技術的見通しはあるんですかと、核燃機構の再処理施設で聞きました。それにたいする答えは、やはり技術上の困難があるということでした。
一つは、MOX燃料を再処理するとなると、プルトニウムの濃度が高くなるので、ますます臨界になりやすくなる。いま一つは、放射線量が多くなるので、再処理に使う薬品が放射線で劣化してしまうので、そこでも技術開発が必要となる。さすがに核燃機構の側も、そういう技術上の難点を、あげざるをえませんでした。
まだこの再処理の技術は開発されていないのです。核燃機構の側は、技術的にはなんとかなるだろうという見通しをのべるのですが、技術的になんとかなったとしても、経営的にはなりたつ見通しは当面ないことを、認めざるをえませんでした。経営上なりたたないことを無理にやれば、技術にもゆがみがくるわけですから、これはやはり見通しがないということです。
だいたい原理的にいっても、プルトニウム燃料を燃やすと、さらに原子量の大きい、超ウラン元素というのがたくさんできてきます。これは、放射能が半減するまでの期間が数万年とか数十万年とか極端に長いものが多いため、廃棄物としての処理がいっそうむずかしくなります。それから、同じプルトニウムでも、ダーティ・プルトニウムといって、放射能も多いし、燃えづらくなるようなプルトニウムがたくさんできてくるという難点もあります。要するに、一回プルトニウムを使った後、その先は全然見通しはないのです。「サイクル」というのは言葉だけで、そうはならないわけですね。
前田 プルトニウムサイクルの、それこそあらゆる段階で技術的な問題が何も解決されていないのに、日本だけが突出してやっているということですね。
志位 もう一ついいますと、プルトニウムを輸送する段階も危ない。船が沈んじゃったらたいへんですし、どこかのテロリストにプルトニウムをもっていかれたらたいへんなことになります。核兵器に使われるわけですから。そのことから、輸送経路なども秘密にされるという問題もあります。それも含めて、再処理、輸送、それから核燃料としての燃焼、そして再再処理、あらゆる段階ですべて危険であり、技術的にもまったく未完成だし、見通しもないという状況がここまではっきりしているわけです。それだから、各国は撤退したんですよ。そのときに、日本だけが、この路線にしがみついているのは、ほんとうに異常な姿です。いまからでもきっぱりと、見直しをする必要があると思います。「安全神話」のなかでも、「プルトニウム神話」は最悪だと思います。
前田 プルサーマル計画というのも、全国で問題になっていますね。
志位 「もんじゅ」で大事故が起こって、運転が止まってしまうなかで、プルトニウムがどんどんあまってくるわけです。軽水炉での使用済み核燃料を再処理するわけですから、当然プルトニウムがたまる。あまったプルトニウムがたまると、日本は核兵器をもつんじゃないかと疑われることにもなる。そこでということで、いま全国の軽水炉型原発で、MOX燃料を燃やすプルサーマル計画が進められています。プルサーマルというのはプルトニウムをサーマル炉(軽水炉)で燃やすということで、そう呼ばれているわけですが、ともかくプルトニウムがあまるので燃やしてしまえという計画なのです。プルサーマル計画に使うMOX燃料は、高速増殖炉で使うMOX燃料に比べて、プルトニウムの濃度の低いものですが、これはほんとうにその場しのぎの危ない計画です。
青森県の大間町に、全部の燃料をMOX燃料にする、「フルMOX」の原発をつくろうとしています。「フルMOX」でのプルサーマルというのは、世界中のどこでもやっていないやり方です。安全性について、何も解明されていないところで、いきなり超大型の原発で始めるというのは、どんなに危険かと思いますね。
電力会社が出しているパンフレットをみても、MOX燃料というのは、ウラン燃料に比べて融点が低く、熱伝導度も低いといいます。この二つの条件が重なりあうと、この燃料は熱で溶けやすいということになります。そうすると、炉心溶融にいたる苛酷(かこく)事故がいっそう起こりやすい条件になるわけです。一般の軽水炉でさえ苛酷事故の対策を真剣にやっていないなかで、プルサーマルに突っ込むというのは、ほんとうに言語道断な話です。いま、臨界事故を契機にして、各地でのプルサーマル計画を延期する動きも出ていますけど、これはきっぱり中止させる必要があります。
再処理から始まるプルトニウム循環路線は、これだけ危険と矛盾をもっているわけですから、根本から見直す必要があります。アメリカやカナダでやっているように、使用済み核燃料は、その原発の所在地で、安全な方法で保管する。ほんとうに信頼できる処理方法が見つかるまでそのまま保管するのが、現状では一番いい解決法だと思います。
日本は、二〇一〇年、二〇三〇年まで、さらにどんどん原発を増やしつづける計画をもっています。この原発大増設路線を進めば、使用済み核燃料がどんどん出てきます。それを再処理しようとすれば、プルトニウムがどんどん増えてくる。そこでプルトニウム路線にいっそうのめりこんでいく。こういう悪循環が起こっているわけですね。
政府が、「安全神話」にしがみつき、プルトニウム路線にしがみつくのも、原発大増設路線が根っこにあると思います。原発大増設という路線は見直すべきです。原子力にたよらずに、ほかのエネルギーにかえていく方向を主要国ではどこでも探求しているわけですから、そういう方向でのエネルギー政策の抜本的な転換が必要となっていると思います。
前田 それこそ、いまの日本の原子力行政の根本を見直してやっていかないと、それこそ危険は増大するし、将来の展望も開けないということですね。
志位 わが党は、「安全神話」や、プルトニウム路線の危険性を、七〇年代からずっととりあげてきています。不破委員長(当時書記局長)が、一九七〇年代にこの問題をとりあげて、その危険性を警告したときは、日本でちょうどプルトニウム路線がはじまったとば口ぐらいの時期ですから、この時期に先を見こして警告を発したのは、たいへんな卓見だと思います。
わが党が、先駆的に国会でもとりあげ、全国各地の住民運動が、原発の危険性を告発して、住民の命を守るという運動を展開してきたことが、これだけずさんな原子力行政のもとでも、大事故の発生を抑える力になって働いてきたことは間違いありません。ここでもう一歩、その運動を発展させて、これまでの原子力行政の根本的見直しというところまで、進むべき時期にきていると思います。そのためにおおいに力をつくしたいと決意しています。
(おわり)
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