ママからみたフィンランドReport[学校・教育編]
「海外の子育て支援」その2。保育につづく驚きの学校・教育についてのreportです。
その1「保育園は必ず入れる。子育て手当も手厚い」はこちら
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すごいにゃ♡
フィンランドはいっさい授業料がかからない。小、中、高はもちろん無料。私立高校も無料。鉛筆やノートも、給食も無料なのです。
国際人権規約では「高校と大学を段階的に無償にする」と決めている。無償教育は世界がめざす方向なのです。日本もやっと2009年に無償化条項を認めたけれど、現実が違いすぎる。フィンランドを見習ってほしい。
授業料がないだけじゃなくて、返済なしの奨学金が学生に支給される。「ほぼ全員」に「平均給付額は月額6万3500円」(国立図書館調査)。夏季のバイトをすれば、親からの援助なしに暮らしていける。
あんしんして勉強できるにゃー
どういうことにゃん?
フィンランドでは専門学校と高校とに半々ずつすすむ。大学に行くつもりの子は高校へ。入試はなく、中学の成績により進学。多くの町では進学の意思があれば入学できる。ヘルシンキなど大都市では中学の成績が○点以上などの基準あり。いずれにせよ日本のようにほぼ全員が入学試験という世界とはまったくちがう。
いっぱいあそぶのしあわせにゃん
高校受験のないフィンランド。学習塾というものがない。学校がおわれば「余暇センター」で、音楽、絵画、スポーツ、工作など思い思いにすごす。授業時間数は短く、夏休みも60日と長い。勉強は大丈夫?……学校ではわかるまで教えてくれ、成績下位の子どもの割合は塾のある日本より少ない。(PISA調査2009年 日本13.6%、フィンランド8.1%)
I’m a catにゃん♡
フィンランド語はまったく英語とちがう。でもフィンランドの子どもは英語をけっこうしゃべれる。英語は小学校3年生からで、英語の専科の先生が、25人くらいのクラスを半数にわけた少人数で教える。日本の小学校英語は、専門でない先生が40人ちかいクラスで教えている。
夢があるにゃ♡
「年収ではなく、自分がなりたい職業を目指す」
フィンランドの方の話で、心にのこった言葉です。「高い年収をめざしていい大学」というようなことはないのですか?の質問への答えでした。どの職業でも、安心してくらせる社会だからこその言葉かもしれません。
Boys & girls, be ambitiousにゃー♡!
教育費無償の国は、教育に思いきって予算をつかっている。大学予算でみれば日本の倍以上の水準です。見直し論もあるけど、「教育を手厚くすることが、国民を幸せにし、生産性をあげ、国もつよくする」と議論して、無償の国をつづけている。 日本もぜひそうしたい。