◆(10)「たしかな野党」の責任をはたし、憲法改悪を許さず、日本改革の方針を大いに語る

(続き)

 ハ、基地強化反対・撤去のたたかい……「日米同盟」の侵略的変質のもとでの基地強化の動きとのたたかいは、重大な局面をむかえている。政府・与党が、日米安全保障協議委員会(2プラス2)で合意した基地強化の方針を、強権的な手法でおしつけようとするもとで、全国各地で、知事・市長・町長をはじめ、自治体ぐるみで基地おしつけに反対するたたかいが広がっている。

 沖縄では、普天間基地返還の代替基地として、辺野古沖に新基地建設をすすめる動きがすすめられてきたが、長年の住民の粘り強いたたかいで頓挫を余儀なくされた。日米両政府は、そのかわりにキャンプ・シュワブ沿岸部に新基地を建設することを合意した。しかし、この計画は県民との矛盾をいっそう広げ、島ぐるみの反対運動が発展しつつある。沖縄の基地問題は、県内移設による「たらいまわし」では解決できないこと、SACO(沖縄に関する特別行動委員会)合意が完全に破綻したことは、いまや明らかである。

 今回の基地強化の動きは、米軍基地が集中している沖縄、神奈川をはじめ、青森、東京、山口、北海道、茨城、愛知、石川、福岡、長崎、宮崎、鹿児島など、日本列島全域におよぶものである。各地で自治体・住民ぐるみの運動を発展させ、国民的たたかいとして大きく合流しながら前進をかちとることがつよくもとめられる。

 (2) 新しい綱領と日本改革の方針を大いに語る。総選挙のとりくみから私たちがひきだした重要な教訓の一つは、新しい綱領と日本改革の方針を、広く国民に語り、国民の多数の共感と支持をかちとるとりくみを、党の日常の活動として、抜本的に強めることが重要であるということだった。

 新しい綱領と日本改革の方針にしめされた自民党政治の根本的改革者としての日本共産党の路線を広く国民に伝えてこそ、「たしかな野党」という訴えが、より大きな説得力をもって国民の心に響くようになる。選挙の時だけでなく、党の日常の活動として、この仕事にとりくむ。

 「日本にもとめられている改革とはどういうものか」、「日本共産党はどういう日本をめざしているか」、「日本共産党とはどういう党なのか」などについて、新しい綱領と大会決議を指針に、情勢の展開と国民の関心にかみあって、「生きた言葉・生の声」で語る運動にとりくむ。すべての支部、地区委員会、都道府県委員会、各分野・各層で、党を語る懇話会、懇談会、演説会を開催する。

 マスメディアへの積極的で効果的な対応をおこなうとともに、自力で、わが党のめざす改革、わが党の姿を広く国民に伝えていく努力こそ重要である。「しんぶん赤旗」読者の網の目を全国津々浦々にひろげることは、その基本である。全戸配布網、職場・地域新聞など「草の根の宣伝力」、インターネットの活用、新聞広告・テレビCMなど、全有権者を対象にした宣伝活動の改善・強化をはかる。

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