2005年2月9日(水)「しんぶん赤旗」 ヤミ献金問題で佐々木議員「首相に解明責任」
衆院予算委員会は八日、「政治とカネ」をめぐり集中審議を行いました。日本歯科医師連盟による旧橋本派への一億円ヤミ献金など一連の自民党の疑惑解明が主題でした。しかし、小泉純一郎首相や自民党はみずからの疑惑を解明する姿勢をみせず、民主党に疑惑を投げかけることに終始。日本共産党の佐々木憲昭議員は、自民党中枢の有力政治家へのヤミ献金のねらいはなんだったのか、「調査するのは自民党の総理総裁としての小泉首相の当然の責任だ」と迫りました。 佐々木氏の追及に小泉首相は、「自民党の問題というか、個人の問題」と、まったく自浄能力を欠く答弁をしました。佐々木氏は、日本歯科医師会が本来禁じられている政治献金をするために政治団体(日本歯科医師連盟)をわざわざつくっているのは「政治を金で動かす仕組みをつくることだ」として、事件の全体像の解明のため、橋本龍太郎元首相ら七人の証人喚問を要求しました。 自民党の馳浩議員は質問で「なぜいま集中審議の冒頭に『政治とカネ』をやるのか。他にやるべきことがあるのではないか」とのべ、政治腐敗にたいする国民の批判とかけ離れた姿勢を示しました。同党の宮路和明議員は、山梨県の教職員組合が労組ぐるみで民主党を応援していた問題をとりあげ、公務員の政治活動禁止の強化を政府に求めました。民主党は、杉浦正健官房副長官の疑惑などを質問。橋本元首相らの証人喚問を求めました。 関連記事
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