2004年10月11日(月)「しんぶん赤旗」
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来春、卒業する学生の企業採用の山場ともいえる時期、今年も依然、きびしい就職難です。日本共産党のホームページに設けられた「若者ネットワーク 若者に仕事を」のコーナーにも、学生の就職難や青年の雇用問題についての深刻で切実な訴えが連日、寄せられています。十日までで、二百七十八人の若者がアンケートに回答を寄せました。
コーナーを設けたのは昨年十月。半数以上の人たちが、アンケートに書き込みをしています。
就職難についての声が多く寄せられ、三十代男性は「アルバイトも含め、今年になって二十社近く面接を受けたが全然だめ。貯金も底をつき、家賃も電気代なども払えず、アパートを追い出されホームレスになってもおかしくない」と嘆きます。
書き込みの三分の一を占めるのが、異常な長時間労働やサービス残業などについてです。二十代の元印刷会社の営業マンは、「朝八時から深夜までの勤務が普通。ひどいときには朝の三時、四時まで働いていました。ほとんどがサービス残業でした」と訴えています。
深刻な職場の状況や就職難に、「死にたい」と記したり、自殺未遂をはかったという書き込みも数件ありました。会社からいじめにあった三十代の女性は「精神的ダメージと人間不信に陥った結果、ひどいうつになり、記憶のないまま自殺未遂を繰り返した」と寄せました。
日本共産党への期待の声もたくさん寄せられています。二十社も回って採用されない青年は「日本共産党の皆さん、私たち失業者の明るい未来のため頑張ってください」とのべています。
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日本共産党の志位和夫委員長は九月二十九日、ホームページに寄せられた青年の雇用問題の悩みに応え、「働きがいのある職場を保障する運動と取り組みを全国で大いに広げていきたい」とのべました。
労働組合をつくって解雇され、裁判で勝利した元全国一般群馬労組写真屋さん45支部委員長、砂岡聡さん(34)の話 私たちも朝九時から夜九時まで一人勤務で十二時間働かされ、食事もトイレもいけないひどい状況でした。やむにやまれず労働組合をつくったら不当解雇されましたが、「泣き寝入りできない」と裁判に訴えて勝利和解を勝ち取りました。
平均年齢二十六歳。右も左も分からない集団でした。でも「たたかってよかった」と心から実感しています。厳しくて勇気がいりますが、正しいことは正しいとはっきり言う。人権を尊重した会社づくりは、会社にとってもプラスになると思います。
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