2004年8月28日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党の第二回中央委員会総会は二十七日、前日に引き続いて討論を行い、二日間で三十六人が発言しました。総会では、不破哲三議長が発言しました。志位和夫委員長が結語を述べ、幹部会報告と結語を全員一致で採択、不破議長の発言を総会の意思として確認し、二日間の日程を終えました。
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討論の結語に立った志位委員長は、総会での積極的な討論とともに、CS通信で約六千人の党員が報告を聞き、八百八十通の感想が寄せられたことを紹介し、「現在の情勢を前向きに打開する明るい展望がみえてくる会議として大きな成果をおさめた」とのべました。
参院選の政治論戦に自己分析的な総括をくわえ、「二大政党」との対比で日本共産党の議席の値打ちを六つの角度から明らかにしたことには、全国から「納得できた」「展望がみえた」という声が共通して出されたと指摘し、この党のおしだしの問題を情勢の進展にそくして、いっかんして重視・発展させたいと強調しました。
参院選総括で重視した基本姿勢は、複雑で困難な客観的条件を正面からとらえつつ、それには解消できない主体的対応の弱点を明らかにすることだったとして、「ここを明らかにしてこそ、現状を打開する展望もみえてくる。党内外の意見を可能なかぎりくみつくし、報告の全体がこの精神でつらぬかれるように努力をはらった」と指摘しました。
「二大政党づくり」の動きという政治の表面での逆流をいかにつくろうとも「古い政治と国民の矛盾、要求はなくならない。日本共産党をどんなに政界から締め出そうとしても、国民要求にこたえる日本共産党のたたかいをやめさせることはできない」と強調。直面する政治課題とともに、消費税増税、憲法改定の二大反動政治を許さないたたかいにただちに打って出ようとよびかけました。
国政選挙の方針については、まず、議員・候補者先頭に有権者と結びつき、支持を積み上げていく活動を探究・開拓しながら、方針を具体化していくとのべました。
五つの目標にもとづく党づくりの第一の課題に「支部と党員がまわりの人々と日常的に広く深く結びつく」ことをあげたことに新鮮な共感が寄せられたことは重要だとし、これはあれこれの党活動の手段でなく、党の活力の根本にかかわる問題であり、あらゆる活動を発展させる土台となるものだ、とその意義を明らかにしました。
また五つの課題は党建設の基本方向をのべたもので、その具体化は党中央を先頭とする全党の実践で探求・開拓していきたいとのべました。
最後に、「二中総の成果を全党のものとして、党の新たな前進をつくりだす画期をなす総会となるようにお互い力をあわせ奮闘しよう」とよびかけると、大きな拍手がおこりました。
不破議長は発言のなかで、六〇年代からの政党対決の歴史をふりかえりながら、「二大政党づくり」という今日の動きが日本の政治のどんな局面をあらわしているかを明らかにし、幹部会報告が提起した方針がもつ意味をいろいろな角度から解明しました。
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