2004年4月16日(金)「しんぶん赤旗」
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診療報酬改定をめぐる日歯(日本歯科医師会)の贈収賄事件に関連し、日本共産党の小池晃議員は十五日の参院厚生労働委員会で質問。日歯とその政治団体である日歯連(日本歯科医師連盟)が財政的、組織的に一体化し、自民党の候補者決定にまで関与していることを明らかにし、政治をゆがめる大問題だとして徹底解明を求めました。
小池氏は、事件の舞台が国民の医療に重大な影響を与える診療報酬改定を協議する中央社会保険医療協議会(中医協)だとして、厚労省としての責任を追及。坂口力厚労相は「われわれに責任のあることで十分に対応したい」と答弁しました。
さらに小池氏が、逮捕された収賄側の二容疑者から診療報酬改定について中医協の場以外に厚労省に働きかけがあったかをただすと、坂口厚労相は「調査しなければいけない」と明言しました。
また小池氏は、坂口厚労相が日歯と日歯連をしゅん別させるとのべてきたのに、山梨県や北海道で日歯と日歯連の会費を一緒に徴収しているなどの事例を示しました。
東京・中野区の歯科医師連盟の会合では、元自民党議員を衆院選候補として「比例区で押し上げたい」と発言したり、歯科医師会長が参院選の自民党比例代表候補を紹介して「連盟の益々のご健闘を心からお願い申し上げ」ると訴えるなど、自民党の“後援会決起集会”のような様相を呈していることを紹介。日歯と日歯連が一体となってばく大な資金を集め、厚生行政を動かしていたとして、実態を全国調査すべきだと要求しました。
坂口力厚労相は会費徴収や所在地の一体化について「そういう事態が続いていれば調べて確認したい」と答弁しました。
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