2003年11月3日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党の不破哲三議長の著作『歴史教科書と日本の戦争』中国語版(世界知識出版社)の書評が、中国の雑誌『国際共産主義運動』(二〇〇三年第三号)に掲載されました。同誌は、中国人民大学国際関係学院の世界社会主義研究所が発行する季刊誌です。書評の著者は同研究所の吉九璋氏。
『歴史教科書と日本の戦争』(日本語版は小学館)は、日本の植民地支配や侵略戦争を美化した『新しい歴史教科書』(扶桑社)を事実にもとづいて批判し、日本の戦争を検証したものです。
書評は、子どもたちに「日本は立派な戦争をした」と教えることは「きわめて無責任」という不破氏の問題認識を紹介。「アジアの諸民族のなかで植民地支配と侵略をおこなったのは日本だけ」であり、侵略戦争の反省がなければ日本人が「アジア各国と完全にわかりあえる友好関係を築くのは難しい」とのべています。そのうえで、日本人にまず必要なのは、自国の戦争についてはっきりした認識を持つことだと指摘。この点で不破氏の著作は、「歴史の事実と経過」で日本の戦争を記述し、「事実に語らせる」ものだと評価しています。
書評はまた、日本共産党について、党員や国会議員・地方議員の数を示し、「日本の野党第二党で地方議会の第一党」「常に反戦の立場に立っている」と紹介。その存在を広く中国人に知らせたいとしています。そして、「日本共産党のような強く大きな左翼勢力」と「日本国民の良識が存在している」からこそ、『新しい歴史教科書』は日本の中学校できわめて低い採択率にとどまったと強調し、このことからも不破氏の著作は「一読に値する」とのべています。
『歴史教科書と日本の戦争』の中国語版の入手を希望される方は、新日本図書〒151−0051東京都渋谷区千駄ケ谷4の25の6 電話03(3423)9231、ファクス03(3423)9234にお問い合わせください。
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