2003年10月20日(月)「しんぶん赤旗」
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「自立できる給料を」「雇用ふやせ」と書かれた色とりどりの風船。「職をください」「正社員として働きたい」の手書きプラカード――。十九日、秋晴れの空の下、東京・渋谷区の宮下公園に全国から千人の若者が集い、パレードしました。労働組合や青年団体、業者団体などでつくる実行委員会が主催した「『若者に仕事を』全国青年大集会」。日本共産党の志位和夫委員長が激励のあいさつをし、パレードにも参加しました。
宮城県からバスを仕立てて参加した薮田陽司さん(20)は「ビル清掃の仕事は一週間続くときもあれば、五日、十日と休まされるときもある。『いらない』の一言で解雇されたこともある。『仕事をふやして』は自分の気持ちにぴったり」と話します。
主催者あいさつをした日本民主青年同盟の姫井二郎委員長が「一人ひとりの青年が声をあげれば社会を変えることができる。きょうを出発点に願いを実現して希望ある未来をきりひらこう」とのべると、大きくうなずく参加者たち。姫井氏が「青年に仕事を」の署名が四万二千人に達したと報告、大きな拍手がわきました。
志位委員長が登壇すると、島根、千葉、福岡、宮城と、青年たちが次々に署名を手渡していきます。志位委員長は「いただいた署名、とっても重かったです。みなさんの気持ちの重みがずっしり伝わってきました」と語り、「みなさんのたたかいは国民的大義をもったもの。大河のように運動を発展させましょう」と激励しました。
全国の運動の交流では、「一億六千万円のサービス残業代を支払わせた」(大阪)、「違法な二重派遣と暴力に対して裁判を起こした」(東京)、「僕は五十社回った。就職できない人もたくさんいる。青年の雇用問題を総選挙の大争点に押し上げたい」(京都)とリレートークしました。就職連絡会の林萬太郎事務局長と全労連青年部の日下努部長があいさつしました。
集会後、参加者たちは青山、原宿などの繁華街をパレード。飛び入り参加もあり、立ちどまってじっと見つめる人や、手を振る親子連れなど沿道の反響を呼びました。