2003年2月19日(水)「しんぶん赤旗」
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イラク攻撃反対の国際世論が高まるなか、東京都の高校生ら約二十人が十八日、「私たちは、殺したくも殺されたくもありません。あらゆる戦争協力を拒否します」と訴える署名九千六百七人分を外務省に提出し、意見を伝えました。
要請したのは「高校生戦争協力拒否宣言アピール署名」実行委員会の高校生たちです。署名は学校や地域で集めてきました。外務大臣政務官の新藤義孝衆院議員(自民党)が応対し、日本共産党の小泉親司参院議員が同席しました。
実行委員長の佐藤知弘さん(和光高校三年)は「平和のために戦争をするというアメリカの言い分は矛盾しています。有事法制は本当に必要なの、という声もあります。高校生の思いをちゃんと受けとめ、憲法九条を生かして平和を守る先頭に立ってほしい」と要望しました。
署名用紙にある「小泉首相への一言」欄には、「戦争なんてしなくたって私たちは分かり合える力を持っているはず」「国民がいての政治です。国民が悲しむ政治しないで」などと書かれています。
参加した高校生は、「どういう理由があっても戦争を起こしてはいけない」「イラク攻撃に多くの人が反対しています。日本政府は事実から目をそむけず、『武力による解決はやめろ』というべきです」と訴えました。
新藤外務大臣政務官は、「話はわかりました。署名は小泉総理に必ず届けます」と答えました。