2003年2月20日(木)「しんぶん赤旗」
「高校生戦争協力拒否宣言アピール署名」実行委員会は十八日、小泉首相にあてて戦争協力拒否を求める署名を提出しました。要請文の中で“反戦運動は利敵行為”と発言した公明党の冬柴氏や“誤ったメッセージを(イラクに)送らないように”などという小泉首相に抗議しています。要請文の要旨を紹介します。
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私たちは、アメリカのイラク攻撃には絶対反対です。
また、日本政府がこのイラク攻撃に、はっきりと反対することを私たちは求めます。今いろいろな国で反戦の行動が広がっています。それに各国の首相や大統領が「イラク攻撃反対」を表明するなかで、日本の政府ははっきりと反対しません。それどころか、小泉首相や冬柴議員が「反戦運動は利敵行為だ」と言っています。私たちはこれを聞いてショックを受けました。戦争をしてほしくないから一生懸命集めてきた署名なのに、なぜそれがイラクを助けることになるのでしょうか。署名をしてくれた人たちが一言欄に「戦争は最悪の解決法です」「みんなが幸せになれる世界を望みます」と書いてくれました。私たちは、これは日本の高校生の多数の思いだと思います。イラクの味方だとか、アメリカの味方だとかそういうせまいことではなく、戦争をやめてほしいのです。
私たちは、国会で審議されている有事法制がつくられると、日本の自衛隊が海外で武力攻撃を行えるようになり、さらに、日本国民がその戦争に強制的に協力させられるのではないかと心配していましたが、すでにイージス艦が派遣され、民間の人たちも行っていると聞き、とても悲しく思っています。
私たちは、殺したくも殺されたくもありません。あらゆる戦争協力を拒否します。日本政府は憲法9条をいかし、世界の先頭にたって戦争とテロをなくすために行動してください。
高校生戦争協力拒否宣言アピール署名実行委員会 実行委員一同