2003年2月9日(日)「しんぶん赤旗」
【関連記事】
日本共産党東京都委員会は八日、いっせい地方選挙、衆院選挙での党躍進で、首都東京から政治の地殻変動をまき起こそうと、不破哲三議長を迎えて大演説会を日本武道館で開き、二万人を超す聴衆がつめかけました。
大きな拍手で迎えられた不破議長は、いっせい地方選挙と総選挙を前に「日本の政治の現状には独特の特質がある」と強調。与野党多くの政党が内政、外交ではっきりした戦略目標をもてず、選挙でも語るべき争点をもてない状況は戦後政治でも異例のことと指摘。そのなかで明確な目標をもって、政党本来の姿勢を前面に打ち出している日本共産党の役割はきわだっているとし、「この政治状況は選挙戦が近づくなかでますますはっきりしてきた」とのべ、その姿を、経済と国民生活、平和と外交、東京の地方政治の三つの分野にわたって縦横に語りました。
|
このなかで、国民負担増反対、健保三割負担反対など日本共産党の政策的な立場が国政を動かす力になっていること、日本共産党のこの間の野党外交がアジア諸国の信頼と共感を深めていることなどを紹介。内政、外交で確かな戦略と立場をもっていることがその保証になっていることを豊富な事実で解き明かしました。
東京の地方政治の問題では、国民の利益を守る日本共産党の実績は抜群だとして、乳幼児医療費無料化、学校ボロボロ状態の解消、介護保険制度の改善、ムダ遣いの大型開発の中止などをあげ、「住民の要求を実現したところ、住民と組んだ共産党議員団の活動あり」とのべると大きな拍手がおきました。
最後に不破議長は、日本共産党の役割がはっきりしているときだけに、相手側が日本共産党の前進を抑えようと必死の手を打っていると指摘。「『先手必勝』を合言葉に、草の根の力で、東京を動かす大波をつくろう」とよびかけました。
これに先立ち、若林義春東京都委員長が主催者あいさつ。東京選出の井上美代、緒方靖夫両参院議員、山口富男、不破両衆院議員が紹介されました。
映画監督の神山征二郎さんが、「共産党の議員が増えることは、日本社会を変えること。みなさんも本気で気合を入れてサポートしてください」と訴えました。
小平市のフリーター、内山博子さん(22)は「先手必勝だなと思いました。創価学会の人って怖かったんだけど、自信をもってまわりの人に話していきたい」。
千葉県市川市在住の赤木比佐恵さん(60)は、ジャズダンス教室を終えてからの参加。「イラク問題では独自の外交で平和への道を開き、地方政治では『汚い、暗い、怖い』の学校トイレを改善する。本当に共産党は病気の根っこをなおす処方せんをもっている政党だなあと改めて感じました」と語っていました。