2009年10月19日(月)「しんぶん赤旗」
官僚答弁問題
国会の権能弱めるな
穀田国対委員長
日本共産党の穀田恵二国会対策委員長は18日放送のNHK番組「日曜討論」に出席し、26日召集予定の臨時国会にどう臨むか、「国会改革」への対応について、各党国対委員長らと討論しました。(詳報)
生活危機打開は急務
穀田氏は臨時国会に臨む姿勢として、「政権が代わったわけだから政権の基本姿勢をただす」ことと同時に、今の緊急の課題、国民の暮らし、雇用、中小零細企業経営など「待ったなし」の問題を広く議論をして、「国民生活の危機を打開するために国会がどういう役割を果たすのかが求められている」と強調しました。
国会法改定が議論となり、民主党の山岡賢次国対委員長は「官僚答弁禁止という話は、この臨時国会で」と述べました。
穀田氏は、「国会改革」の議論の仕方として「全体像を明らかにしてオープンな場でしっかり議論する必要がある」と主張。そのうえで官僚答弁禁止について「政府側がそういう態度をとればできることです。(法律で禁止しなくても)官僚にさせないで自分で答弁すればいいのですから」と指摘しました。
「肝炎の問題やエイズの問題をはじめとして、官僚の作為の問題があった」と例をあげながら、官僚に対する追及と答弁の必要性を強調。「行政に対する監視機能としてのチェック機能を果たすかどうか、全体として、国会の権能を弱めることがあってはならない」と主張しました。
官僚答弁禁止について社民党の重野安正幹事長は「言論の府としてはとるべきではない」と発言。自民党の川崎二郎国対委員長は「議長の下の議会制度協議会でしっかり議論を」、公明党の漆原良夫国対委員長は「官僚に聞かなければならないこともある」と、否定的な意見を述べました。