2002年6月24日(月)「しんぶん赤旗」
東大阪市長選が二十三日告示されました(三十日投票)。「明るい東大阪をつくる会」(日本共産党を含む七十五団体で構成)が推す長尾淳三市長(50)は「五十二万市民の利益を守る仕事に二期目も全力をつくす」と立候補の第一声を上げました。
|
|
立候補はほかに、前回市長選に落選した元NHK職員の松見正宣氏(59)=自民党大阪十三選挙区支部、公明党、「解同」(部落解放同盟)などが推薦=、自民党市議の東口貞男氏(69)=自民党大阪府連・東大阪支部推薦=。
激戦のなか、長尾市長の応援にかけつけた日本共産党の志位和夫委員長は、近鉄布施駅前で「清潔・公正をつらぬき、『市民が主人公』の市政に流れを変えた長尾民主市政を守りさらに発展を」と訴えました。同駅前には過去最高の四千人が集まり、「フレーフレー長尾」の声援があがるなど、長尾市政二期目の実現へ熱気がみなぎりました。
志位委員長は、二十一世紀の東大阪市政の進路がかかった大事な選挙と強調。同市の障害者から寄せられた「市政の流れは変わりました。長尾市政をさらに発展させたい」という手紙を紹介しながら「流れが変わったというのは、多くのみなさんの共通の実感ではないでしょうか」と語りかけ、前市政と比較して(1)清潔・公正な市政への変化(2)福祉と暮らしを守る市政への変化(3)中小企業への支援に本腰を入れて乗り出した(4)「解同」に食い物にされていた同和行政の乱脈・不正をただした――の四つの角度から解明しました。
志位委員長は、対立候補の二人はいずれも前市政の流れをくんだ人だと指摘。暗黒市政への逆戻りを拒否し、多くの市民との共同の輪をひろげて必ず勝利しましょうとよびかけました。
大きな拍手と「がんばれ」の声援で迎えられた長尾市長は「私は市政の流れを清潔・公正、住民奉仕に変え、公共事業も利権を呼ばないように改善しました。市長が利権をいっさい求めないからこそ、まちを活気づける中小企業施策もできました。清潔でくらしを守る市政を二期目も勝ち取りたい。全国に胸をはれる民主市政をつくろうではありませんか。その先頭に立って力をつくします」と訴え、いっそう大きな拍手につつまれました。
元NHKアナウンサーの酒井広さん、新社会党大阪府本部の松平要書記長もかけつけ応援の訴えをしました。