2002年4月5日(金)「しんぶん赤旗」
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京都府知事選挙が全国から注目されています。日本共産党が推す「民主府政の会」の森川明候補は、政治の転換、くらし応援のあったか府政の実現を訴え、支持を広げています。これにたいし、自民・公明・民主・社民党などが「相乗り」した天下り官僚・山田啓二候補陣営は、「総力戦で臨んでいる」(山崎自民党幹事長)と、組織締めつけと反共攻撃に必死になっています。しかし、府民の願いにこたえられるのは森川候補以外にはありません。あらためて、その違いを明確にしておきます。(関連記事)
ムネオ・加藤疑惑は、自民党の腐敗・利権政治の“氷山の一角”。社民党・辻元氏の秘書給与問題も、党ぐるみの疑惑になりました。腐った政治はやめにしたい――これが国民の思いです。
ところが、天下り官僚候補は、疑惑に一言もふれません。野中広務自民党元幹事長の一声で候補に決まった人物で、陣営そのものが疑惑政党相乗りだからです。
森川さんは、腐敗、利権あさりをなくし、きれいな政治を実現することを訴えています。弁護士として二十六年間、働く人の権利を守り、社会正義をつらぬくために奮闘してきた重みがあります。もちろん、ムネオ・加藤疑惑追及、腐敗政治一掃で先頭に立つ日本共産党は、森川さんをしっかり応援します。
自民党政治は、ムダな大型公共事業推進で、国でも地方でも大赤字をつくり、つけを国民に回しています。京都でも、自民党府政のもと、府の借金一兆円超、失業率全国ワースト3、企業倒産件数五百件以上(二年連続戦後最悪)など、深刻な事態。自民党府政「継承」の官僚候補は、ムダづかいも継続。これでは、府民の苦しみが継続するだけです。
こういう政治を転換することが、経済たてなおしのカギ。森川候補は、ムダな大型開発の抜本的見なおしを主張。京都経済の担い手である中小業者や地場産業、農林漁業が元気になるよう、全力で応援することを表明しています。「仕事がない」「医療費が大変」――こんな府民の苦しみを解決するため、税金の使い方を福祉・教育・くらし第一にきりかえようと訴えています。
小泉内閣が国会提出をめざす有事法案は、地方自治体も企業も国民も、軒なみ戦争に動員するものです。自民党府政は、国に何もいわないだけでなく、舞鶴港を米海軍の後方支援基地として強化することにつとめてきました。山田候補は、内閣法制局にいたとき、新ガイドラインや集団的自衛権などの法解釈に携わってきました。
府民が求めているのは、戦争への道ではなく、憲法にそった平和の道です。
森川さんは有事立法や憲法改悪の動きを鋭く批判。国の暴走に歯止めをかける立場で対応することを表明しています。舞鶴港への外国艦船入港にあたっては、「非核証明書」を提出してもらい、核兵器の持ち込みを許しません。憲法と平和を世界に発信します。