
2006年11月16日(木)「しんぶん赤旗」
北朝鮮に非核化要求
6カ国協議 来月で調整 日米韓代表が確認
【ハノイ=鈴木勝比古】ハノイで開催中のアジア太平洋経済協力会議(APEC)に出席している日本、米国、韓国の北朝鮮核問題六カ国協議首席代表が十五日午前に協議を行い、北朝鮮の核問題に関する三点を確認し、十二月前半の六カ国協議再開に向けて中国と日程を調整することで合意しました。
佐々江賢一郎外務省アジア大洋州局長、ヒル国務次官補、千英宇外交通商省朝鮮半島平和交渉本部長が出席し、約一時間四十五分にわたって協議。▽北朝鮮が核保有国として六カ国協議に復帰することを認めない▽北朝鮮が六カ国協議の場で非核化のコミットメント(誓約)を示す▽国連安保理決議に基づく措置を引き続き実施する―などを確認しました。
その上で、十二月前半の六カ国協議再開に向け他の六カ国協議参加国と意見調整すること、三国がAPEC出席の各国閣僚、首脳と意見交換し、国際社会の一致したメッセージを出すことで一致しました。ロシア、北朝鮮との日程調整については議長国の中国を通じて行うことになります。ただし今回のAPEC会議には中国の六カ国協議首席代表は参加していません。
北朝鮮に対してどのような非核化のコミットメントを求めるかについては今後、具体的に詰めることになります。
日本外務省によると、佐々江局長とヒル次官補はハノイに向かう飛行機の中で約五時間にわたって協議しました。