
2006年7月17日(月)「しんぶん赤旗」
北朝鮮非難決議
全会一致を各国評価
「北」に責任ある対応要求
【ワシントン=山崎伸治】国連安保理が十五日にミサイル発射問題で北朝鮮を非難する決議を採択したことについて、安保理で各国代表は一致して採択した意義を強調し、北朝鮮に対し、責任ある対応をとるよう求めました。
米国のボルトン国連大使は、ミサイル発射以来の十一日間は「外交の嵐」だったが、「安保理が柔軟性を発揮し、外交努力の成功にチャンスを与えたことは適切だった」と指摘。北朝鮮が「大量破壊兵器開発をやめるという戦略的な決断を行う」ことに期待を表明しつつ、「この決議の要件に従わない場合、米国と他の安保理国はいつでも安保理に戻り、さらなる行動を話し合う」と警告しました。
中国の王光亜国連大使は、中国が「朝鮮半島の平和と安定を維持することと、安保理の結束を守ることの二つの目的のために努力した」と強調。「すべての関係諸国に自制を求める。いっそうの緊張につながる行動には反対する」と表明しました。
フランスのドラサブリエール大使は全会一致の決議は「大量破壊兵器の拡散とのたたかい」での「重要な発展」と評価。ロシアのチュルキン大使は、安保理が「統一した精神で」対応したものだと述べました。英国のパリー大使も「統一したシグナル」を歓迎。アルゼンチンのマジョラール大使は「だれもが受け入れられる公正な解決」を喜びました。
会合にオブザーバーとして出席した韓国の崔英鎮国連大使は北朝鮮に対し、これ以上の挑発行為をやめ、六カ国協議に戻るよう求めました。