
2006年5月25日(木)「しんぶん赤旗」
6カ国協議“早期に”
ASEANと米が共同声明
【ハノイ=鈴木勝比古】東南アジア諸国連合(ASEAN)と米国は二十三日、第十九回ASEAN・米対話をタイのバンコクで開き、北朝鮮の核問題に関する六カ国協議の早期再開を求める共同声明を発表しました。
共同声明は「朝鮮半島問題の平和的、包括的な解決がアジア・太平洋地域の平和と安定にとって重要である」と強調。ASEAN、とくにASEAN地域フォーラム(ARF)が好ましい環境をつくり、北朝鮮に人道援助を提供するうえで効果的な役割を果たすことができると述べています。
同対話では中東情勢、とくにイラク、パレスチナ情勢やイランの核問題について意見交換。声明は「イスラエルと共存する平和で民主的なパレスチナ国家の樹立」への支持を表明しています。
また対話では、昨年末にクアラルンプールで開かれた東アジア首脳会議についても論議。米側代表のクリストファー・ヒル国務次官補は、東アジア首脳会議などの地域組織が互いに競争せず、補完し合うよう求めました。