
2006年5月18日(木)「しんぶん赤旗」
民団・総連が和解
初のトップ会談 共同声明
在日本大韓民国民団(民団)の河丙鈺(ハ・ビョンオク)団長と在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の徐萬述(ソ・マンスル)議長が十七日、東京都千代田区の朝鮮総連中央本部で初のトップ会談を行いました。
双方が調印した共同声明は、二〇〇〇年六月の「南北共同宣言」の理念に従い、「長い間続いてきた反目と対立を和解と和合に転換させる」と表明。南北分断を受け半世紀以上にわたり続いてきた対立の解消に向け、「歴史的な出会い」(声明)になりました。
民団側からは、河団長のほか、金廣昇議長ら六人が出席。総連側からは徐議長、許宗萬責任副議長らが出席しました。
午前十時二十分ごろ、総連本部を訪れた河団長らを、徐議長をはじめ職員が出迎え歓迎。会談の冒頭、双方が母国語で「歴史的な日です」(徐議長)、「後の世代のために(和解を)しなければならない」(河団長)とあいさつを交わしました。
共同声明は、「祖国の統一と繁栄のための民族的偉業に大きく貢献していく」とした上で、六項目の合意事項を盛りこんでいます。
両団体は、六月に韓国・光州で開かれる南北共同宣言記念行事「六・一五民族統一大祝典」に、日本地域委員会代表団として両団体が参加することや、朝鮮半島が日本の植民地支配から解放された八月十五日の記念祝祭を共同開催することを決めました。
また、民族教育や文化の振興、高齢化や少子化対策など福祉活動、在日韓国・朝鮮人の権益擁護で協力していくことも合意しました。
両団体は、合意の実施にむけて窓口を設置。随時協議していくとしています。