
2005年7月21日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党創立83周年
記念講演会あいさつ
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二十日に都内で開かれた日本共産党創立八十三周年記念講演会での都議会議員三人、党員首長三人(一人はメッセージ)のあいさつ(要旨)は次のとおりです。
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■子育て世代 心通わせ
■小竹紘子都議
文京区では定数二の中で現職の自民、自民系無所属候補を落とし、公明・創価学会の「小竹落とし」のシフトを破って、民主党をおさえ当選することができました。
事務所びらきに、ある業界の役員の方がおいでになり、「倒産、廃業などで三割も会員が減った。今度こそ小竹さんを勝たせなければ」と訴えてくださったのを聞き、「今度こそがんばらなくては」と思いました。
文京区ではマンションが急増しており、有権者の三割が子育て世代です。私が訴えた「中学生までの医療費無料化」は深く受け止められました。
四十を超える保育園、幼稚園の門前でのビラ配布は反響を呼び、「ぜひやってください」と対話になりました。八千枚の選挙はがきも、この人々に送りました。はがきが届くころから、手を振る姿があちこちで見られました。子育て世代と日本共産党の、心が通い出したと思わせるものでした。公約実現めざしてがんばる決意です。
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■市民と共同 大きな力
■村松美枝子都議
日野市は、日本共産党と市民の共同の力で二人区の激戦を勝ち抜くことができました。
党支部や支持者のみなさんの不眠不休の奮闘に心よりお礼を申し上げます。また、四月の日野市長選をいっしょにたたかったみなさんが「日野市民の代表を都政に送る会」をつくり、独自に宣伝カーを出していただきました。
「会」には立場の違いを超えて「何としても政治を変えたい」の一点で集まり、三十一人の市民弁士が百二十四カ所で宣伝し、そのことが私の当選に大きな力になりました。
自民党も生活者ネットも票を減らし、私は前回より二百八十票増やして当選することができました。
私は生まれて初めて「村松さんの笑顔は、モナリザのほほ笑みのようだ。聖母マリアのように心が広い」と褒められました。画家の市民弁士の言葉です。うれしい気持ちを抑えて、公約実現に向け全力をつくします。
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■公約実現 新たな決意
■吉田信夫都議
都議選では、全国の方々から支部への支援、猛暑や大雨にひるまずメガホンでの訴えをしていただきました。私のふるさとの越後からは、コシヒカリを届けてくださるなど、党中央と全国の党と後援会のみなさんの物心両面にわたる支援が、どんなに励ましと力になったことでしょうか。
私たちは新たな決意に燃えています。日本共産党に寄せられた一票一票に、都民のみなさんの痛切な願いと思いがこめられています。
子どもの医療費無料化の小中学生への拡大、豪華海外視察の中止など、公約実現のために全力をあげて活動します。この活動は党の値打ちを都民に知らせ、「オール与党」の実態を明らかにすることにつながります。ごいっしょに公約実現のとりくみをすすめていきましょう。
同時に、党をもっと強く大きくしたい。「大運動」、総選挙勝利に向けた活動で全力をあげてたたかう決意です。
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■明るく 朗らかに前進
■福島県国見町 佐藤 力町長
国見町は、「義経」ゆかりの地で、松尾芭蕉が「道縦横に踏んで伊達の大木戸を越す」と詠んだところです。おいしい桃の産地でもあります。
私は、告示前日の夕方五時ごろに立候補を決意し、四期十六年務めた現職町長を一騎打ちで破って当選しました。
ゴリ押しの町村合併に反対し、九月から告示前まで二十五号にわたり発行した地域新聞「民主国見」が大変好評でした。
私は、当選してすぐに、黒塗りの公用車廃止や町長報酬の30%カットという公約を実行しました。町民の中では多数派ですが、議会では少数派です。三月議会では予算案が否決されましたが、一週間後には、全員一致で可決されました。
役場に登庁する間、笑顔の練習をしています。共産党の政策は、世のため人のためのものです。明るくほがらかに行動することで前途が開けます。「笑う門には福来る」――みなさん、明るくほがらかに前進しましょう。
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■4半世紀 奮戦さらに
■兵庫県南光町 山田兼三町長
私は昨年九月に七期目の当選をさせていただきました。いま、南光町はひまわり祭りの開催中です。十六年前から休耕田を活用し取り組んできました。いまでは、毎年十五万人の観光客が訪れています。
私は押し付け合併には反対でしたが、住民投票の結果を尊重し合併を推進してまいりました。
選挙戦では「山田が当選すると、合併協定書にはんこを押さない、信用できない」とかの攻撃がありましたが「六期にわたって南光町発展のためにがんばってきたのだから最後の一年もがんばれ」との町民の力で当選できました。
南光町は今年十月に三町と合併して佐用町になります。
「これまでの取り組みを合併後にも生かし、住民が主人公といえる町に」と出馬表明しました。必勝を期してがんばります。
住民が主人公の政治を実現するために、日本共産党の前進を心から祈念申し上げます。
■メッセージ
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■新市でも 住民主役へ
■秋田県湯沢市 鈴木俊夫市長
三月二十二日、四市町村が合併し、新生湯沢市が誕生し、四月の選挙で初代市長に当選しました。激しい選挙でしたが、市民で組織する「新しい湯沢をつくるみんなの会」の広範な運動によって、大差で勝利することができました。
住民主役の市政を築くため、本日も市民が自主的に開催する「市長との対話集会」に参加しております。初の定例市議会では、予算、条例、人事案件などすべてが可決成立し、順調に市政をスタートさせることができました。
湯沢市は秋田県の南の玄関口に位置し、広大な山々に囲まれた自然豊かな地域です。農業を基幹産業に、観光資源も豊富です。美人絵の絵どうろうで知られる「七夕祭り」(八月五日―七日)は二十万人の人出でにぎわいます。ぜひ湯沢においでください。
いつ国政選挙になるかわからない状況となっておりますが、党躍進の「大運動」の成功とともに、国政でも地方政治でも大きな飛躍を祈念いたします。