長野・青年キャンペーン「二重の苦しみ」に心よせ… 700人と対話共感広がる「朝八時から、翌日の深夜二時まで働いている。寝る時間は三時ごろ。家では寝るだけ、何も考えられない」―長野市内のJR長野駅前で、二十六歳の青年労働者からこんな声がよせられました。 日本共産党といっしょに日本をかえるネットワーク長野(かえるネット長野)は十三日から二十日まで、長野県縦断青年学生キャンペーンを行いました。一週間で長野県内の青年約七百人と対話し、二十人のかえるネット長野の仲間が増えました。県内の青年や学生、県民が抱えている深刻な実態があらためて明らかになりました。 長野駅前で出会った青年労働者に、「悪いのはぼくたちのせいじゃないよ。共産党と青年の運動で今大きく社会を動かし始めているんだ」と話すと、「もっと知りたい」と表情が明るくなり、かえるネット会員になってくれました。 キャンペーンでは、各地の大企業門前でも宣伝しました。富士見町のすずらんの里駅では、エプソン工場の労働者が、非正規・正規問わず元気のない表情でうつむきながら通勤していました。 上田市のかえるネットは、撤去対象になっている雇用促進住宅を訪問。子育て中のお母さんなど、対話した方全員に、「何とかしてください、お願いします」とお願いされました。住宅前での宣伝中に「よく言ってくれた、共産党ガンバレ」とわざわざかけよる人もいました。 住宅問題とあわせて、後期高齢者医療制度、物価高騰、年金問題など自民・公明の悪政に怒り、「毎月一日は値上げの日」という人もいました。こうした人たちに、「共産党はどの問題でも処方せんを持っています。その共産党を大きくして政治を変えましょう」と呼びかけると、多くの人が、期待をよせてくれました。 今回のキャンペーンでは、民青同盟のメンバーが、二十一万羽折り鶴プロジェクトに呼応して各地で折鶴宣伝を行いました。中・高校生から年配の方まで多くの方が呼びかけに応え、三百十五羽の折り鶴が集まりました。障害者自立支援法の学習会、青年のつどいなども開催され、盛り上がったキャンペーンになりました。 今、若い世代は、非正規雇用による生活苦と、それが「自己責任」だと思いこまされているという「二重の苦しみ」におかれています。こうした苦難に心を寄せ、こうやれば変えられるという展望を示すことが痛切に求められているし、呼びかければ広がることを実感する一週間でした。(党長野県委員会青年学生部長 片所達矢) (2008年07月23日付「しんぶん赤旗」) |
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