青年おしごとアンケート 深刻な実態明らかに安い給料・サービス残業・求人票と労働条件が違う 福岡市日本共産党福岡市議団がつくった「青年おしごとアンケート」に寄せられた返信が、6月末までに250通を超えました。職場の不満や心配を聞いた項目では6割を超える人が「給料が安い」と回答。違法行為が書き込まれているなど厳しい労働状況が浮き彫りになっています。 アンケートは四月中旬から実施。三十六万五千部作製し、街頭やワンルームマンションに配布するなどしてきました。同時にホームページでも回答を募集しました。 それによると、「職場での不満や心配は何ですか」(複数回答)と尋ねた項目では、64%が「給料が安い」と回答。「労働時間が長い」34%、「有給休暇が取れない」31%、「残業代が支払われない」29%の順に続きます。 求人票と実際の労働条件の違いなど回答のなかには違法行為を告発する書き込みもあります。 また、欄をはみ出して多くの書き込みがある回答も多数寄せられました。▽部下に靴ひもを結ばせたり、果物の皮むきに来いとメールで休憩室に呼び出される(三十六歳女性)▽正社員の契約で入ったが、四年間パート扱いになっている(二十五歳男性)▽結婚して一年半ぐらいなので、必ず面接のときにお子さんの予定はと聞かれ、ないと答えてもNGになる。ひどいです。不公平すぎます(二十七歳女性)―などの書き込みがありました。 福岡市議団では、アンケートのなかで寄せられた相談を弁護士や労働組合と連携し解決しています。この間も、連絡の取れる回答者らと労働基準監督署などに行き、給料の未払いを支払わせるなどしています。アンケートも引き続き取り組み、繁華街での宣伝や労組へ協力を呼びかける予定です。 アンケートに回答したのは、正社員が45%、非正規雇用が48%でした。 (2008年07月06日付「しんぶん赤旗」) |
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