党青年学生キャンペーン 宣伝を中継ブログで交流車長を務めた山嵜郁夫さん更新96回/青年の情熱広げよう 六日までの二週間、道内を駆け巡り、大きな反響を呼んだ日本共産党青年学生キャンペーン。カラフルな宣伝カーの車長を務め、生き生きした宣伝の様子をブログ(日記風ホームページ)で実況中継した党道青年学生部の山嵜郁夫(やまざき・あやお)さん(24)に感想を寄せてもらいました。 「父親が病気になって高校を中退。レストランのウエートレスと厨房のバイトを掛け持ちしても収入が七、八万円」 「本当は管理栄養士になりたいけど、高校の先生から『派遣で働け』といわれた」 今回の青年キャンペーンに参加し、青年の実態がこんなに深刻なものなのかと痛いほど思い知らされました。その思いのたけをブログにぶつけ、青年の生の声をたくさん紹介してきました。ブログの更新は、二週間で九十六回になりました。 「名ばかり店長」70時間以上も… 札幌市北区では、「コンビニでアルバイトなのに店長をやらされた。七十時間以上連続で働き続け、最後は親から『うちの子を返してください』と連絡が入り、ようやく帰ることができた」というひどい実態に出合い、ブログに書きました。 この記事を読んだ読者から「マクドナルドの件(「名ばかり店長」の問題)といい、やはり今の社会はどこかおかしいですよね。だからこそ、変えていかなければ、という思いが強くなってきます」とコメント(読者の感想)が入りました。 高校を中退した青年と苫小牧市で対話したのを写真入りで紹介すると、「ほんとに写メ載せてくれたんですね。メッチャ嬉(うれ)しいです。応援してます」と本人がコメントしてくれました。 キャンペーンで私たちは、「現地の青年たちのパッション(情熱)を大事にしよう」を合言葉に取り組み、青年本人に弁士を依頼しました。その訴えに、私自身も多くの感動をもらい、ブログに次々と紹介しました。 「しゃべりません」と恥ずかしがっていた青年には、まず仕事の実態を聞かせてもらいました。「それ、いっちゃおうよ」と励ましました。 実態の告発は社会変える力 小樽の女性は「前の仕事を病気で退職し、二年前から日雇い派遣で働きました。もし、家族の誰かが倒れたら…、『ネットカフェ難民』は人ごとだと思えません」と話しました。この訴えをブログで紹介すると、「すごく思いが伝わってきて、本当に若者が人間らしく生きていける社会にしなくてはと思いました」とコメントが入りました。 訴えた本人も「きっとたまったものを吐き出す良い機会だったのでしょう。励ましてくださったスタッフのみなさんありがとう」とコメントしてくれ、ブログのなかで交流が広がりました。 はじめは自信のない顔をしていた青年が、演説を聞いた同世代の若者から拍手や「頑張れ」と声援をもらい、宣伝を終えた後、すがすがしい顔をして帰っていきました。青年と一緒に宣伝したある市議さんは「若者には若者を引きつける魔法のような力があるんだと実感しました」と感想を寄せていました。 青年が自らの実態を告発することが、まわりの青年が立ち上がるきっかけになり、社会を変える力になると感じました。 室蘭で対話した青年から「先日はお世話になりました。肌寒いなか、私の話聞いてもらってありがとうございます」とメールが届きました。党主催の環境フォーラムにも参加してくれました。 小林多喜二の小説「蟹工船」の舞台、函館で宣伝を見てくれた女性も、解雇された憤りをメールでいただきました。 青年学生キャンペーンが終わっても、青年のパッションはまだまだ広がっています。パッションを集めて、ゆがんだ政治と社会を変えていきたいと思っています。 (2008年06月26日付「しんぶん赤旗」) |
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