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働く青年の実態調査へ神奈川労連、民青同盟、党が発表偽装請負、サービス残業、低賃金、長時間過密労働など青年の雇用問題をめぐり、神奈川県の日本民主青年同盟県委員会、日本共産党県委員会、神奈川労連は十八日、青年が安心して働くための「青年お仕事実態調査」をスタートさせると発表しました。 調査は、▽神奈川の働く青年の実態を大規模に調査・把握する▽労働基準法違反の実態を告発し、職場を変えていく力にする▽実態をもとに行政・政府を動かす▽青年のネットワークをつくる―ために実施。街頭宣伝などで配布し、来年七月までに一万人分を集めます。 県庁内でおこなわれた記者会見には、民青同盟県委員会の山田花県委員長、日本共産党の、はたの君枝選挙区候補、宗田裕之党県青年学生部長らが出席しました。 山田氏は、「夜勤もあるのに、月収は十五万円にしかならない。体調が悪くても休みをとれない」(病院看護助手)、「請負なのに、メーカーの社員の指示を受けて仕事をしている。偽装請負だと最近分かった」(二十六歳の青年)―など青年雇用をめぐる深刻な実態を紹介しました。これに対する青年の運動が広がっていることを強調し、「大企業・財界の無法な実態を告発し、それを野放しにしている政府や行政に働きかけて、実態を一歩でも二歩でも前に改善・解決させていきたい」と訴えました。 はたの氏は、違法な労働実態を解決していくことが、日本の経済発展につながること、少子化や格差拡大の問題を解決することにもつながると指摘し、「青年の行動をあたたかく見守って応援してもらいたい」などと訴えました。 安心して働けますか1万人めざし青年の仕事調査開始神奈川県で、青年が安心して働くための「青年お仕事実態調査」を開始し一万人分を集めようと、日本民主青年同盟県委員会、日本共産党県委員会、神奈川労連の人たちは十八日夜、横浜市内でスタート集会を開き、横浜駅前の街頭宣伝を行いました。 同党の谷川智行参院比例候補、はたの君枝参院選挙区候補、民青同盟中央委員会の姫井二郎委員長、同県委員会の山田花委員長が、「青年お仕事実態調査をやっています。ご協力をお願いします」と呼びかけました。 参加者は、六グループに分かれて行動。どのグループでも、対話の輪が広がり、アンケートは、四十分で、十九人分が集まりました。 調査に協力した男性(27)が、「会社で権利が守られていない。ここ二カ月休みを取れていない。いろいろな話を聞きたい」と民青同盟に加盟するなど注目と関心を呼びました。 参加した青年からは、「青年が声をあげる場を求めていると感じた」「権利を調べている青年と対話になった。実態調査はすごくタイムリー」などの感想が語られました。 横浜市神奈川区の県民センター内で開かれた集会には、約三十人が参加。姫井氏の講演で学び、各地の取り組みや青年の実態を交流しました。 谷川氏は、「みなさんのたたかいは、日本の未来を切り開く歴史的なたたかいです」と激励し、はたの氏は、「使い捨てでなくて人間らしい若者への雇用を実現すれば、景気はよくなります。みなさんと頑張っていきたい」とのべました。 (2006年12月20日 「しんぶん赤旗」南関東版)
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