日本共産党

住民利益を守って

日本共産党員の市町村長が語る

市民の目線を大切に

秋田・湯沢市長 鈴木 俊夫さん

(2004年12月23日「しんぶん赤旗」より)


 長い間の懸案だった老人福祉施設二つと市内中心小学校の改築に順次、着手していきます。

 新しい特別養護老人ホームは六十床で、総合的な設備を整え、来年の秋口にはオープンします。入所希望者は湯沢市だけで二百人、その解消のためのまず六十床です。

 それと養護老人ホーム。数カ所の雨漏りなど老朽化が著しい築三十二年の旧来型施設です。私は、県と県議会に現状を視察してもらい、来年度改築にこぎつけました。

年頭あいさつで

 もう一つは、築四十六年もたっている西小学校。私が就任してから、PTAはじめ町部の人たちが早く改築してほしいと署名運動をおこしました。地権者の説明会に私も出席して率直にお願いし協力してもらいました。来年度に用地を造成し、二カ年で校舎と体育館、二〇〇七年度後半から使用できる計画です。

 今年の年頭あいさつで勇気を奮って懸案事項を解決しようと話しました。知恵を出し合って財政の見通しも立てています。課題に向かっていく姿勢を打ち出したことがよかったと思います。

 私が市長になれば国も県もそっぽ向いて「金がこない、協力も得られない」と考えた方もいましたが、けっしてそうではないとわかっていただけるかなと思っています。

 いちばん力を入れているのは、職員と一丸となること、市民と対話し市民の目線を大切にすることです。これは私の立脚点です。「市長への手紙」は全部読み、返事を書きます。一般の市民と同じ人間が市長をやっているのだと親近感をもって市民のみなさんが見てくれているので、そこは絶対失っちゃならないところと思っています。

 行政主催の対話集会のほかに、町内会の自主的対話集会が増えました。十人ほどの小さい集落の集まりにもいきます。朝昼晩、忙しいからこそ市民参加の公的会合や商店街、町内会の集まり、敬老会などの一つひとつをうんと大事にしています。敬老会のプログラムには私が歌う出番が定番のように入っていますよ。

《データ》
2002年4月当選
人口約3万5000人
議会定数24
党議員4人

公開の場で議論

 三町村との合併問題では、あくまでも住民の意思による合併、地域の住民のための合併、を貫きました。合併協議会の会長として調整役に徹し、すべて住民に公開の場で議論してきました。そこが良かったと思います。

 在宅介護サービスの利用料半額助成や介護保険料減免などは市民にとても喜ばれています。就学前乳幼児医療費無料制度の入院部分の所得制限廃止、国保税の引き下げと減免適用拡大などで市民のくらしを応援できました。湯沢雄勝地域は、漆器、酒、うどんなどの地場産業、豊富な温泉群、特産農産物など優れた資源がたくさんあります。内発型発展への明るさを感じています。

 聞き手・秋田県 桑高豊治記者


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