市町村合併、地方財政「改革」の焦点は? |
Q20 議会の議決もすんで合併が決まりました。何をしたらいいのか、悩んでいるのですが。 A 新しい市町村のなかで、住民と地域の利益をまもるための努力が大切です。 各議会の議決がすみ、関係市町村長が連名で県知事へ申請すると、あとは県と国の手続きだけですので、よほど特別な事情でもないかぎり、合併は確定します。 しかし、合併に疑問を投げかけ、反対でとりくんできたからといって「敗北感」に浸るだけでいいでしょうか。 合併しての不安やデメリットの懸念は、これから現実になるのです。「合併だから反対」で取り組んだわけではなく、あくまで、地域住民の利益と地域の将来を考えればこそ反対したはずです。とするならば、合併してからも、地域住民の利益を守り、地域を守っていくために、住民の方々と力をあわせていくことが大切ではないでしょう 合併賛成の人たちも、多くは、そのほうが地域にとってよかれと考えて合併をすすめたはずです。また合併の不安や懸念については、たとえば「サービスは高いほうに、負担は低い方に」とか「周辺部もさびれないように」などと説明し、計画をつくったはずです。その計画自体がまともなものならきちんと実現させていくこと、住民と地域にとって問題があるなら是正させていくことがもとめられるのではないでしょうか。 そもそも市町村合併問題は、これからの住民自治、まちづくりの形を決めることです。合併するにしても自立にしても、新たな「出発点。です。住民のみなさんとともに、新しい行政を監視しながら、住民の利益をまもっていく活動をすすめていくことが必要でしょう。 |