日本共産党

2003年5月26日(月)「しんぶん赤旗」

第六回中央委員会総会について

二〇〇三年五月二十五日 日本共産党中央委員会書記局


 一、日本共産党第六回中央委員会総会は、五月二十四、二十五の両日、党本部で開かれた。

 一、総会では志位和夫委員長が幹部会を代表して報告した。報告は、情勢の焦点と日本共産党の立場、いっせい地方選挙の総括と教訓、選挙闘争と党建設の課題――の三つの柱からなっている。

 情勢の問題では、イラク戦争と世界の平和秩序の展望、北朝鮮問題と日本共産党の立場、小泉政権の二年間と当面の政治的焦点についてのべた。そのなかで、イラク戦争をめぐって明らかになった国際的な平和の力の歴史的意義を強調し、「国際的無法の清算で国際社会の仲間入りを」という方向での対北朝鮮外交を提起した。有事法案を廃案にする、またその発動や具体化を許さないたたかい、「二つの旗印」(社会保障負担増中止など「四つの緊急要求」にもとづく共同と運動、リストラに反対し大企業の社会的責任をもとめるたたかい)を掲げての奮闘をよびかけた。

 選挙総括にかんしては、「おしもどされた力関係からおしかえす」という五中総決定の立場がその基本的視点であること、この選挙から確信にすべき四つの点(政治論戦の基本、獲得した得票、反共攻撃とのたたかい、無党派との共同)、全党が深く教訓を引き出すべき二つの大きな問題点(たたかいの構え、党の基礎力量)、そして選挙戦の指導と活動をめぐるいくつかの教訓――について詳述した。

 選挙闘争・党建設の課題で報告は、第二十三回党大会開催を十一月とし、大会議案となる党綱領改定案は六月の第七回中央委員会総会で、大会決議案は九月の第八回中央委員会総会でそれぞれ決定し、全党討議にかけるという政治日程を提案した。そのうえで報告は、「情勢の新しい特質」を解明しつつ、選挙でも党建設でも「おしもどされた力関係からおしかえし、さらに前進を」という構えが基本であることを力説した。総選挙、参院選の目標と基本方針を明らかにし、さらに、党大会を期限とした「党員・読者拡大の大運動」をよびかけた。このなかでとくに、自覚的な政治目標をもち、科学的な陣地拡大にとりくむ党をつくることを強調した。

 一、総会第一日の午後の冒頭、市田忠義書記局長が、参院選比例代表候補者八人とその地域割りを発表した。

 一、総会第一日の討論のなかで、不破哲三議長が発言し、幹部会報告が提起した二つの国際問題――イラク戦争と世界情勢のとらえ方、北朝鮮問題への外交方針について、歴史を踏まえつつその意義を深く解明した。

 一、総会では、幹部会報告をめぐって二日間で四十九人が討論した。

 一、志位委員長が幹部会を代表して結語をのべた。提起とかみあった討議がおこなわれ、総会は大きな成果をおさめたとして、いくつかの点を解明した。

 情勢のとらえ方の問題では、情勢の「一断面」ではなく、「歴史の大きな流れ」のなかでとらえる「科学の目」が大切であることを強調した。いっせい地方選挙の総括と教訓にかんしては、後退のなかからも積極的な中身を確信にする姿勢と、科学的精神での自己分析の両面が指導にあたるものにとって大事であること、また、構えの面での問題点と党建設の遅れの両面を正しくとらえることが大事であることを指摘した。今後のたたかいにかんしては、「起点はリアルに、志は大きく」という構えで選挙戦にも党建設にもとりくもうとよびかけた。そのさい、全党が若い世代の結集に努力しつつ、現にある活力をすべて引き出すことが大切であることを力説した。

 一、総会は全員一致で報告、結語を採択した。


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