2001年10月21日(日)「しんぶん赤旗」
一、日本共産党第三回中央委員会総会は、十月十九日、二十日の二日間にわたって党本部で開かれた。
一、総会では志位和夫委員長が幹部会報告をおこなった。志位委員長は、(1)国際テロ問題と日本共産党の立場、(2)国民生活をまもる諸闘争、(3)選挙闘争の総括と方針、(4)強大な日本共産党建設――の四つの柱にそって報告した。
このなかで、テロ問題については、党の基本的立脚点とそれにもとづく行動、現在の米軍中心の軍事行動の問題点などを全面的に明らかにした。また、「テロ対策」に乗じて自衛隊参戦、憲法破壊をすすめようとする小泉内閣の対応をきびしく批判し、報復戦争中止などのたたかいをよびかけた。
国民生活をまもる問題では、いま党に「たたかいの組織者」としての役割が求められていると強調し、とくにリストラ反対・雇用擁護、医療改悪反対・社会保障充実のたたかいの内容、「構造改革」論打破の問題を詳述した。
参院選総括にかんしては、政策的対決、反共攻撃打破、強大な党建設という、第二十二回党大会決定の三つの角度から教訓を明らかにし、さらに、非拘束名簿式比例代表選挙のたたかい方、宣伝活動、対話・支持拡大など、選挙活動そのものにかかわっての総括と教訓をのべた。そのうえで、総選挙の基本方針、地方選挙、さらに首長選挙の問題についてのべた。
党建設の問題では、いま思い切って党建設に力を入れるべき歴史的時期であることを強調し、来年四月末までを期限とする「党員・読者拡大の大運動」を提起しつつ、その目標や現状、重点、留意点などを具体的に明らかにした。
一、つづいて、不破哲三議長が発言し、幹部会報告のうち、国際テロとのたたかいの問題、党自身が「たたかいの組織者」になる問題、党建設の問題の三点にかかわって、突っ込んだ解明をおこなった。
一、このあと総会は、幹部会報告、議長発言について討論し、二日間で四十四人が発言した。
一、討論の後、志位委員長が結語をのべた。このなかで志位委員長は、「大運動」が全国から歓迎されていることを報告し、それを成功させる主体的・客観的条件などを明らかにしつつ、その成功をよびかけた。
一、総会は、幹部会報告、議長発言、結語を全員一致で採択した。
一、総会は、福重泰次郎中央委員を幹部会委員に選出した。総会に先立つ幹部会は、太田善作、若林義春両幹部会委員を常任幹部会委員に選出し、また、四ケ所誠一郎同志を中央機関紙編集委員に任命した。
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