2001年10月21日(日)「しんぶん赤旗」
第3回中央委員会総会で討論の結語に立つ志位和夫委員長=20日、党本部 |
日本共産党の第三回中央委員会総会は二十日、前日に引き続いて幹部会報告にもとづく討論をおこない、二日間で四十四人が発言しました。志位和夫委員長が結語をのべ、幹部会報告と結語、不破哲三議長の発言を三中総決定として、全員一致で採択。「党員・読者拡大の大運動」を、二十一世紀に民主的政権をになう党づくりという歴史的事業の第一歩として必ず成功させる決意を固めあいました。
討論の結語にたった志位委員長は、幹部会報告と不破議長の発言が、討論でも、CS通信を視聴した全国の同志からの感想でも、積極的にうけとめられたことを報告し、「この中央委員会総会は、参院選での後退という試練をのりこえて、新たな党の前進をどう切り開くかという、きわめて重要な意義をもつ会議だったが、中央と全国とが心が通じあった会議として大きな成果をおさめた」とのべました。
志位氏は、とくに討論と感想で、「党員・読者拡大の大運動」の提案が、「待ちのぞんでいた提案」という大きな歓迎をもってうけとめられているとのべ、「党を強く大きくする課題が、こんなに全党の共通の切実な願いとなり、要求となっているときはないと痛感した」とのべました。
そして、「党勢拡大は力のいる仕事だが、『大運動』を成功させる主体的条件はおおいにあることに確信をもってとりくもう。問題は私たち中央委員会が、どれだけ積極的、創造的イニシアチブを発揮するかにかかっている」と強調しました。
戦後直後の党建設、党の統一と団結の回復と綱領確定をうけての党建設という過去の二つの時期のとりくみは、「文字どおり党の再建」であったが、いまとりくもうとしている党建設の運動は、「正確な路線のもとに全党が築いた到達」があり、同時に「反動攻勢や国際的逆風の傷跡」もあるもとでのとりくみであることを指摘し、党大会で確認した「政権をになう党」をつくるという目標にふさわしい壮大な展望をもった運動にしようとよびかけました。
志位氏は、党勢拡大の運動は、一過性のものでなく、「民主的政権の樹立という目標にむけて、一貫してとりくむべき課題」であること、「『大運動』は、この運動をたしかな前進・躍進の軌道にのせるところに目的がある」とのべました。
「大運動」についてのいくつかの質問と要望にこたえるなかで、「中央としてやるべきことは、何でもやる」決意を表明。「地区委員長の全国的な交流会議の開催を」という要望について、「適切な時期に開催するようにしたい」とのべました。中央としての推進体制として、市田忠義書記局長を責任者とする推進本部を設置したことを報告し、「二十一世紀に民主的政権をになう党をつくるという歴史的事業の第一歩として、全党の知恵と力を結集して、『大運動』を必ず成功させよう」とよびかけました。
つづいて志位委員長は、「『大運動』を成功させる客観的条件はどうか」と問いかけ、「とりくみいかんではおおいに前進する条件がある」ことを強調しました。
国際テロ問題や、リストラ反対・雇用を守るたたかいなど、どの分野でも党が「たたかいの組織者」になろうという提起に、全国から熱い共感がよせられ、党の立場への確信の声がよせられていることを紹介した志位氏は、「幹部会報告で提起した、どのたたかいの課題も、当面の熱い焦点であると同時に、二十一世紀を展望して長期にわたってとりくむべき課題でもある」とのべました。
テロ根絶の課題は、それ自体が二十一世紀の人類の生存の根本条件にかかわるものですが、「二十一世紀に『国連憲章にもとづく平和の国際秩序』をつくるのか、軍事の力が幅をきかせる世界となるのかが、問われるたたかい」でもあります。
リストラ反対のたたかいも、「息の長いたたかい」になること、欧州では、二十数年来のたたかいによって、雇用を守るルールをつくりあげていったことを紹介。
「どの分野でも『たたかいの組織者』としての党の値打ちをおおいに輝かせながら、『大運動』の成功を」とよびかけ、間近にせまった「赤旗まつり」を盛大に成功させることの意義についても言及しました。
最後に、「大運動」を、つぎの総選挙・地方選挙とのかかわりでも、切実な課題として位置づけることを、あらためて強調。参院選挙の総括について、幹部会報告が、確信にすべきことを全党の確信にしながら、弱点を率直・大胆に明らかにしたものとして、共感をもってむかえられていることを報告するとともに、「参院選の教訓の中心の中心は、党建設の遅れにあった。つぎの総選挙・地方選挙を、この弱点を克服し、党勢の上げ潮のなかでたたかい、必ず勝利者となろう」と訴えました。
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