1998年4月21日

全党一体の奮闘で参院選の躍進を

情勢は躍進の可能性をはらんで展開/活動のおくれを全力で打開しよう

日本共産党第2回中央委員会総会おわる

不破委員長が結語


 四月二十日からひらかれていた日本共産党第二回中央委員会総会は四月二十一日、前日につづき幹部会報告にもとづく討論をおこなったのち、不破哲三委員長が結語をのべ、不破委員長の幹部会報告と結語を全員一致で採択して閉会しました。

 結語にたった不破委員長は、二日間で三十一人が発言したが、情勢の見方、活動の前進の方向など、幹部会が提起した問題のすべてを、「積極的に受け止め、豊かにしてもらった討論だった」と指摘。「とくに印象的だった」こととして、かつて非必勝区だった地方の同志の発言が元気で生き生きとしており、活動の創意と発展がしめされていたことをあげ、「ここに、必勝区と非必勝区の垣根を取り払った活動の力強い反映の一つがある」とし、「この二中総を全地方が力をあわせて躍進するバネにしよう」とのべました。

 そして、情勢の発展にてらして活動のおくれがあるという指摘を率直に受け止めた発言が多かったとし、「力を集中してこのおくれを克服し、全党あげて参院選に大きな意気込みで足をふみだそう」と訴えました。

 不破委員長は、衛星通信・ビデオを通じて昨日中に全国で八千四百人以上の党機関、支部の党員が報告を聞いたこと、この人たちから三百通近くの感想が寄せられ、その内容が報告の要(かなめ)を正面からうけとめたもので、「中央委員会との一体感をみなぎらし、これをバネにしてすぐに活動したいという意欲に満ちた感想だった」と紹介しました。

二中総の方針には政権をになう党への質的な前進の一歩がある

 そのうえで、不破委員長は、「こんどの方針・提起はかなり高度なもの」だとのべ、政策の「二重のとりくみ」という問題、政党間での共闘と論戦の関係、政治戦と組織戦の提起、政治理論指導の徹底と一人ひとりの党員の成長に目をむけた援助という指導の問題などをあげ、幹部会が総合的な多面的な党活動について提起したこと、それは国民の要請にこたえるために不可欠な発展であることを説きました。

 そして、党活動の歴史的な発展をふりかえりながら、こうした提起が率直にうけとめられているところに、党の新しい発展段階があることを指摘、二十一回党大会で量的・質的な党の前進という課題を提起したことにもふれながら、「党活動の質の点でも二十一世紀の政権党にふさわしい力をもつようにならないと、政権をになうだけの議席の拡大もできなければ、国民に責任を負う実力ももたないことになる」とのべ、二中総は質の面での発展という点でも「記録的な意味をもっている」と強調。二中総決定がどれだけ豊かになり、現実のものになるのか、参院選躍進の力になるかは、「方針の実行の要をにぎるみなさんの活動にかかっている」とのべ、全力をあげた奮闘をよびかけました。

思い切って視野をひろげ、支部と党機関のあいだに血のかよったつながりを

 不破委員長はつづいて、今後の活動、指導のなかで留意してほしい問題として、二つの点をとくに強調しました。

 第一に、情勢の発展にふさわしく視野を思い切って広げること、活動のあり方も、これまでこうやってきたからということで、安易にすますことなく、情勢にふさわしいものかどうかをたえず吟味し、立ち遅れないようにすることです。

 第二に、機関として、方針が実際の活動をになう支部のところでどうなっているか、支部の実情やかかえている問題をよくつかみ、支部との生きた血の通った関係を大事にし発展させる立場をいつもつらぬくという問題です。

 最後に、二カ月余先に迫った参院選は、日本共産党が二十一世紀に政権を担いうるかどうかをはかる大事な選挙だとのべ、思い切った党の躍進を全党の奮闘でかちとろうとよびかけて発言を結びました。

 二日目の討論では十九人が発言。討論終了後、浜野忠夫常任幹部会委員が訴願委員の補充として、中村富夫訴願委員会事務局員を訴願委員に任命することを提案。二中総としてこれを決定しました。


 二中総第二日

 第二回中央委員会総会二日目の発言者とテーマは、次のとおりです。

 今井  誠(長 野) 長野県における情勢と選挙態勢の確立

 岡村 宏輔(宮 城) 参院選で有権者比二〇%の得票に挑戦し、比例躍進、選挙区で議席獲得をめざすとりくみ

 山岸 昭子(埼 玉) 子どもと教育をめぐる社会的な危機―教育シンポジウムを通じて無党派層との共同を

 阿部 浩三(大 分) 参院選のとりくみの問題点

 水戸 正男(岩 手) 県民との新たな結びつきを広げ、選挙区選挙でも議席を争う構えをつらぬいて

 有村 寛治(鹿児島) 情勢の発展を全党のものにし、県民要求実現の先頭にたって参院選勝利へ

 最上 清治(福 島) 志位書記局長の4・29演説会成功をめざす県党組織の活動

 大幡 基夫(大 阪) 大阪にある激動の情勢と中間機関の指導責任

 塚原  勝(栃 木) 子どもと教育をめぐる問題

 平林 正勝(佐 賀) 比例区と選挙区の相乗関係をつくりだすために

 田辺  実(奈 良) 県内での日本共産党への支持と共感のかつてない広がりをいかに参院選躍進につなげるか

 井上 龍男(山 形) 若い常任活動家の育成について

 大原  進(神奈川) 川崎、横浜市長選をたたかって―政治戦とともに組織戦でも攻勢的にたたかう重要性を痛感

 林  洋武(山 口) 参院選にむけて

 西川 恭次(兵 庫) 参院選躍進へ兵庫の任務を果たすために

 畑野 君枝(神奈川) 参院選へむけた決意

 浦田 宣昭(高 知) 県議補選の結果と参院選の勝利をめざして

 増子 典男(埼 玉) 二重の受動性を克服し主体的に躍進を切り開くということ

 大和田基夫(北海道) 北海道で参院選の勝利をかちとるために


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権:日本共産党中央委員会 
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp