中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって

常任幹部会委員 浜野忠夫

1997年9月25日

 日本共産党第21回大会4日目の25日、浜野忠夫常任幹部会委員が報告した「中央委員会が推薦する中央役員候補者名簿の提案にあたって」は次のとおりです。


 中央委員会が党規約第十九条にもとづいて推薦する、次期中央役員候補者名簿の提案について報告いたします。

 中央委員会が推薦する中央役員候補者は、中央委員158名、准中央委員29名、計187名であります。その方がたの氏名はみなさんにお配りしている名簿のとおりであります。

 この中央役員候補者名簿のいくつかの特徴について説明いたします。

 第一に、推薦名簿の作成にあたって留意したことは、21世紀の早い時期に政権をにないうる党への成長、今後の反動勢力のいかなる攻撃をも打破しうる量・質ともに強大な党を建設し、党活動を新しい発展水準に高めるという、今日の党の任務に対応できる中央委員会を構成するということです。そのためにも、さきに承認いただきました「第21回党大会における中央委員会の選出基準と構成について」にも示されているとおり、従来から一貫した幹部政策の基本としてきた、中央委員会の正確・機敏な指導性を保障し、革命的伝統と理論・政治水準を継承・発展させるために、知恵と経験に富んだ試練ずみの幹部と有能・誠実な新しい幹部の適切な結合をはかるということをなによりも重視しました。

 その立場から、一定の年齢になっている方も、今後とも中央委員会の任務上必要で、かつ健康な同志については、推薦名簿にくわえています。同時に、長期の展望にたって幹部を系統的に育成していくために、能力とともに品性をそなえた、将来性のある幹部のばってき・登用に留意しました。

 第二に、今回の推薦名簿の特徴の一つは、今日の党の活動のなかで重要な政治的意義をもつ地方政治の分野で、力量を発揮している幹部を新しく加えることに留意したことです。その結果、地方議員の中央役員への推薦は、新たに推薦した5名を含めて、あわせて9名となっています。

 第三に、各都道府県党組織の指導力強化のために、地方党組織幹部のばってきによって、ひきつづいて全県に中央役員を配置できるようにしました。また重要な役割をになっている都道府県には複数の中央役員を配置できるように配慮しました。

 今回推薦されている新しい中央役員35名のうち、29名が地方党組織の幹部となっています。

 第四に、今回あらたに中央委員、准中央委員に推薦している同志は35名ですが、現在の中央役員で今回推薦されなかった同志は37名となり、今回も新旧交代についても考慮が払われています。

 中央役員の辞退を申し出られた同志については、中央委員会の任務上、どうしても必要な同志をのぞいては申し出を認めることにしました。同時に、ひきつづき中央役員として活動する意思をもっておられた同志で、推薦名簿に加えなかった同志もおられます。それは、「中央委員会の選出基準と構成について」にありますように、「これまで中央委員であった同志についても、無条件に再選することをせず、その時々の情勢および中央委員会の任務などを考慮し、こだわりなく交代をはかる」という見地から、それぞれ話し合い、同意、了解を得たものであります。

 中央委員会の推薦名簿の年齢構成は、55・5歳となっています。

 以上、中央委員会が推薦する次期中央役員候補者名簿について、よくご検討いただきたいと思います。

 つぎに党規約三十六条にもとづいて、中央委員会が党大会に報告し、承認を求める名誉役員、顧問の名簿について説明いたします。

 今回、宮本議長から高齢を理由に中央委員会議長を辞退したいとの申し出がありました。中央委員会は慎重に検討した結果、この辞退申し出をうけ入れることにしました。

 宮本議長が党中央にはじめて加わったのは1933年、64年前のことでした。それ以後、戦前・戦後の、ほぼ3分の2世紀にわたる長い期間、党指導の先頭に立っての活動であり、党とその事業への貢献は、たいへん大きなものがあります。

 党中央委員会は、宮本議長を、本大会において、名誉議長に推薦するものです。そして、ご本人が希望される場合には、いつでも中央委員会、幹部会、常任幹部会に出席していただけるようにすることも確認しております。

 また、新しく名誉幹部会委員に8名、顧問に22名を推薦しています。現在の名誉幹部会委員40名、顧問117名も、ひきつづき推薦されています。したがって、名誉議長1名、名誉幹部会委員48名、顧問139名、合計188名となります。その方がたはお手もとに配付されている名簿のとおりであります。

 今回中央役員に推薦されていない同志については、名誉役員、または顧問に推薦することにしています。また、前大会までに中央役員をしりぞき、第一線で活動をつづけてこられた同志のなかで4名の同志が今回第一線から勇退されるので、あらたに顧問名簿にふくまれております。

 以上の名誉議長、名誉幹部会委員、顧問について大会の承認をうけたいと思います。

 なお今回も、中央役員から退任する同志のなかで、ひきつづき第一線で活動する10名の同志もおられます。これらの同志は今回の名誉役員、顧問の名簿には含まれていません。


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