2004年5月4日「しんぶん赤旗」
林紀子議員は四月二十日の参院文教科学委員会で、新国立劇場でバレエやオペラについては研修があるのに演劇にはないとして予算をつけるよう求めました。
林氏は芸団協シンポジウムで「劇団付属の養成所が俳優養成の役割を担ってきたが、公的支援が少なく十分な施設がない」との声があがったことにふれ、国立の俳優養成所の設置について質問。素川富司文化庁次長は「検討委員会をつくり検討している」と答えました。
林氏は、イギリス、フランス、韓国などの国立の俳優養成学校の資料を示し、せめて新国立劇場での演劇研修に予算をつけるよう求めました。
林氏は「文化振興のために転用する廃校に耐震改修など施設整備の補助を講じるべきだ」と質問。
転用には整備・運営等の財源として農水省や厚生労働省の補助がありますが、文化施設への転用には文化庁・文科省の国庫補助がありません。
河村建夫文科大臣は、「補助金増は難しいが何とか支援したい。文化芸術を中心としたまちづくりと一体で支援ができないか」と答えました。