11月7日のプログラムの最近のブログ記事

希望ある未来へ勇気

 

記念演説する志位和夫委員長.jpg 東京都江東区の「夢の島公園」で開かれていた第40回赤旗まつりは、2日間で10万人を大きく超える人が参加し、7日、閉幕しました。交流の輪が広がり、日本共産党の草の根のつながりと力を発揮して、来年のいっせい地方選挙勝利と日本社会の未来を展望しようという熱気に包まれました。

 

(写真)青空の下、会場を埋めた参加者を前に記念演説する志位和夫委員長=7日、東京都江東区の夢の島公園

 

 中央舞台では、志位和夫委員長の記念演説「政党の値打ちは何によってはかられるか」、縦横討論「どうなるくらし、どうする日本の経済」が行われました。BumB(東京スポーツ文化館)メインアリーナでは不破哲三さんの「『科学の目』講座、『科学の目』で日本の政治史を読む」が開催され、いずれも大盛況。参加者は確信を深めていました。

 文化プログラムは、民謡歌手の原田直之さん、ジャズ・バイオリニストの寺井尚子さん、歌手の普天間かおりさんが会場と一体になって熱演し、参加者を魅了しました。

 この日、入党を決意した茨城県筑西市の女性(67)はまつりも初参加です。「志位さんの話はさすがだね。自民と民主では先に進まない。誰よりも一生懸命やってる共産党の知恵をもらって政治を前に進めるときだよね。目前に迫った県議選で、私も頑張ります」と話しました。

2010118()「しんぶん赤旗」)

7日 志位和夫委員長の記念演説

http://www.youtube.com/watch?v=V_zeCyk8u3s 

7日、中央舞台の志位和夫委員長の記念演説「政党の値打ちは何によってはかられるか」

記念演説をする志位和夫委員長2.jpg 7日、第40回赤旗まつりの記念演説で志位和夫委員長は、「民主か、自民か」という「二大政党づくり」のなかで、目の前の「政権選択」にかかわらない政党を選挙の選択肢から排除する動きを批判。「そんなモノサシで政党の本当の値打ちがはかれるだろうか」と問いかけ、だれがみても当然の"五つのモノサシ"で考えてみたいと切り出しました。

 

(写真)記念演説をする志位和夫委員長

 

どんな旗印・綱領をもっているか

 第一は、どういう旗印――綱領をもっているのかです。

 志位氏は、党の綱領とは「国民への根本の公約」だと指摘したうえで、「二大政党」に言及。民主党が、迷走のあげく普天間問題でも消費税増税でも「政治とカネ」でも自民党とうり二つの政党となった根本に政権党なのに「綱領がない」という大問題があると指摘しました。

 自民党も「新綱領」をつくったが中身がなく、"アメリカ従属、大企業中心"(「二つの異常」)という本当の綱領は、恥ずかしくて一度も公然と掲げられないでいるとのべました。

 これにたいして、日本共産党が半世紀にわたって掲げてきた旗印―「二つの異常」を正し、「国民が主人公」の日本をつくるという道が、日本の行き詰まりの打開の道だということがはっきりしてきたと力説。大企業が内部留保を増やしつづける一方、働く人の賃金が下がり続けている世界にない日本経済の実態、「県内移設」路線が破たんした沖縄米軍基地問題を例に解明しました。

 このなかで志位氏は、沖縄県知事選でのイハ洋一候補勝利のための全国の連帯を呼びかけました。

 

どんな歴史をもっているか

 第二は、どういう歴史をもっているのかというモノサシです。

 志位氏は、「なぜ一度も名前を変えずに活動できたのかをみてほしい」とのべ、戦前、他のすべての政党が推進した侵略戦争に命がけで反対を貫いた歴史を紹介。「党の歴史は今に生きる」ことを「韓国併合」100年と尖閣諸島問題を例に語りました。

 志位氏は「韓国併合」100年では、日本共産党が「『韓国併合』条約は不法・不当」と表明し共感を呼んだ一方、日本政府はいまだ「すでに無効」としかいえないことを指摘。

 尖閣問題では、日本が日清戦争で不当に奪ったのは台湾と澎湖(ほうこ)列島で尖閣諸島は正当な領有だと明確な論を立てたことが政府関係者やマスメディアから反響を呼んでいることを紹介し、その根底に、日本の侵略戦争や植民地支配に日本共産党が最も厳しく反対してきた歴史があることを、歴代政府の姿勢と対比しながら強調しました。そして、「今の私たちのたたかいも必ず未来に生きて働くという展望と誇りを持ち、ともに奮闘しよう」と訴え、拍手に包まれました。

 

外交力をもっているか    

 第三は、外交力をもっているか、です。

 志位氏は、中江要介元駐中国大使が日本を守るのに大切なのは"自分の頭で考える外交力"だと語っていることにふれながら、21世紀の世界は「道理の力」と「自主独立」に立った外交力こそ重要な時代となっていると指摘しました。

 自ら参加したNPT(核不拡散条約)再検討会議で核兵器廃絶のための働きかけを紹介しながら、日本共産党の野党外交が日本と世界の平和運動と連帯すれば国際政治を動かす外交力を発揮できると強調。

 日ロ領土問題でも日本政府に問われているのは、道理に立った外交力だとのべ、戦後処理の不公正を正す原点に立って本格的な交渉に踏み出すことを強く求めました。

 また、12月1日からの第6回アジア政党国際会議(カンボジアのプノンペンで開催)に出席することを報告しました。

 

自由と民主主義への態度   

 第四は、自由と民主主義への態度です。

 志位氏は、旧ソ連や外国の例を持ち出しての「社会主義=独裁」論が広く流布されているが、マルクス、エンゲルスが目指したのは「人間の自由の全面的な実現」であり、日本共産党の綱領にも「社会主義・共産主義の日本では、民主主義と自由」は「いっそう発展させられる」と明記していると話しました。

 注目を集めている中国における人権問題にかかわって党の態度を表明。中国の政治体制の問題では言論による体制批判には言論で対応する体制への発展を展望する重要性を率直に伝えてきたことを紹介しました。加えて、中国も賛成したウィーン宣言(1993年)で明記された二つの原則―(1)自由と人権の発展は各国の「多様な歴史的、文化的および宗教的背景を考慮」すべきこと(2)同時に人権と基本的自由を「助長し保護する」ことは「体制のいかんを問わず、国家の義務である」こと―が人権保障にかんする国際政治の到達点だと指摘し、「中国がこれらの国際的到達点に立ち、人権と自由の問題に対して国際社会の理解と信頼を高める対応をとることを強く望む」と表明しました。

 

草の根の力で政治を動かす  

 第五は、草の根で国民と結びつき、草の根の力で政治を動かすというモノサシです。

 志位氏は「しんぶん赤旗」が「生きる力と希望を運ぶ新聞」となっていることを力説。昨年の選挙学会総会で、自民党機関紙「自由民主」の編集長が、「1974年の橋本幹事長の『赤旗のような機関紙にしろ』という命令は今に至るも実現できていない」と語ったことを紹介しました。さらに、「赤旗」の配達が全国12万人超の党員・支持者の努力で支えられ、トラックの走行距離で地球1周分に相当するとのべ、「宝の活動」と謝意を示すと、拍手が起こりました。

 志位氏はまた2万2千の党支部と一体に活動する3千人の地方議員団が日本の政治を動かす力を発揮していることを指摘。住民とともに子どもの医療費助成を全国に広げ、非情な国保行政にも風穴を開けつつあること、住宅リフォーム助成を提案し広げてきたことを紹介しました。

 その上で「政党としての大道を歩むこの党を大きくすることにこそ日本の未来がある」とのべ、いっせい地方選必勝への協力を呼びかけました。

2010118()「しんぶん赤旗」)

赤旗まつり 7日のプログラム紹介

7日の主なプログラムです。

→画像にした7日の中央舞台プログラム表

 

■中央舞台

 

[9:45]うたごえ合唱団

 [10:15]「縦横討論 どうなるくらし、どうする日本の経済」

  パネリストは、二宮厚美さん(神戸大学教授)、岸松江さん(弁護士)、小池晃さん(日本共産党政策委員長)

 

 [11:15]原田直之(民謡歌手)

 

 [12:00]昼食・休憩

 

 [13:10]寺井尚子(ジャズ・ヴァイオリニスト)

 [14:00]記念演説 志位和夫委員長 「政党の値打ちは何によってはかられるか」

 [15:00]普天間かおり(歌手)

■メインアリーナ(BumB東京スポーツ文化館)

 

 [11:0013:00]第4回「科学の目」講座「『科学の目』で日本の政治史を読む」 

  不破哲三社会科学研究所所長

 

 [14:0017:00]青空寄席

  国本武春(浪曲)

  林家正雀

  柳家権太楼

■ほか

フットサル大会(スポーツ広場)

「高校生しゃべり場」(若者広場)

 

うたごえ喫茶.jpg いま、全国各地でうたごえ喫茶がブームです。赤旗まつりでも毎回、好評で日本共産党の市田忠義書記局長も"常連"です。

 

(写真)リクエストにこたえて、みんなで声を合わせるうたごえ喫茶(前回の赤旗まつり)

 

 音楽文化集団ともしびが、赤旗まつり「うたごえ喫茶」実行委員会を立ち上げ、全面協力します。まつり当日のボランティアスタッフを募集。総勢130人が参加する予定です。

 この1年だけで250回の出前うたごえ喫茶をおこなってきたともしび。最近は、米軍基地建設ノーで島民が声をあげた鹿児島県徳之島でもおこないました。新潟中越地震被災地の長岡市山古志で住民に大歓迎されたようすはテレビニュースで放映されました。

 まつりのステージ責任者の清水正美さん(ソプラノ歌手)は「いい世の中をつくりたいという気持ちを心の底から共有できるのが、赤旗まつりのうたごえ喫茶です。若いスタッフにも、赤旗まつりのすごい熱気を感じてほしい。300席を用意してお待ちしています」と話します。

 きたがわてつさん、松平晃さん、ともしび合唱団、国鉄東京合唱団などが出演。7日午後1時15分から、ロシアで受賞した若手のバラライカ奏者、北川翔さんが登場します。

 場所は、第五福竜丸展示館の北側。6日は午前10時15分開場で午後6時まで、7日は午後4時までです。

2010115()「しんぶん赤旗」)

荒馬座.jpg 初日の6日、秋空に響きわたる太鼓の音で、開幕を告げるのは「九条木遣り太鼓」。1966年に結成され、「首都圏に民族文化の花を咲かせよう!」の合言葉のもと、活動している「荒馬座」です。

 

(写真)「九条木遣り太鼓」の熱演風景(荒馬座提供)

 

 「木遣(や)り」とは木を切り出して山から降ろす際などに歌われた労働歌だといいます。

 「民族芸能とは本来、圧政や自然災害の苦しみをはねのけ、天下太平や幸せへの民衆の祈願を表現し、受け継がれてきたもの」と話すのは、企画制作部の貝塚理子さん。そうした伝統の普及を志す座員の平和への思いを託した演目で、「ぜひこれを赤旗まつりでやりたい。歌詞を聞いてほしい」。

 開幕宣言に続く「寿太鼓」は、豊年満作を願う祭りから着想を得たもので、準座員(別に仕事をもちながら、荒馬座をサポートするメンバー)が参加します。「壱の曲」は小太鼓を俵に見立ててかつぎ、男たちが力自慢をしている振りや囃子(はやし)が特徴。「参の曲」では大きな太鼓をたたき、祭りの風景をイメージした躍動的な農業賛歌だといいます。

 荒馬座のみなさんは、「みんなに元気を与え、明日が見えてくる」舞台にしたいと意気込みを語りました。

 

●7日 うたごえ合唱団 沖縄連帯の歌ともに

 

うたごえ.jpg 7日は、うたごえ合唱団のみなさん。ステージいっぱいの200人の声が会場に広がります。

 

(写真)中央舞台でうたごえを響かせる合唱団(前回の赤旗まつり)

 

 日本のうたごえ全国協議会は、今年5月、ニューヨークで開催された核不拡散条約(NPT)再検討会議の市民行動に100人の代表団を送りだし、平和のうたごえを届けました。和太鼓や「ウィ・シャル・オーバーカム(勝利を我らに)」の歌は、核廃絶の熱い思いを持ち寄った参加者を励まし、心を一つにしました。

 10月中旬に開かれた日本のうたごえ祭典in長崎で、歓迎のあいさつをした田上富久長崎市長は「会場が一つになる歌の力はすごい」と話し、その場で「ウィ・シャル・オーバーカム」を口ずさみました。

 同協議会の小澤久事務局長はいいます。「被爆65年の今年、核兵器をなくそうと積極的に取り組んできた1年の集大成となるステージです。そして、もう一つ、基地撤去へたたかう沖縄との連帯の気持ちを込め、『沖縄を返せ』を会場のみなさんといっしょに歌い、交流したい」

 当日は、「アメイジング・グレイス(池辺晋一郎編曲)」なども演奏します。

2010113()「しんぶん赤旗」)

くらし・経済 どう再建 7日 中央舞台

 赤旗まつり2日目の7日中央舞台では、午前10時15分から「縦横討論 どうなるくらし、どうする日本の経済」が企画されています。

 日本は成長しない国、国民が貧しくなる国になっています。くらしと労働、日本の経済が民主党政権のもとでどうなっているのか、何が問題になっているかを明らかにします。そして、国民の不安や疑問にこたえ、日本経済の再建に何が必要かを論じます。

 パネリストは次の3氏です。

 「新自由主義」を徹底的に批判し、新自由主義路線に代わる新たな福祉国家型の内需主導経済を提起する神戸大学教授の二宮厚美さん。

 不当解雇やセクシュアルハラスメントなど人権無視が横行する労働問題に取り組む弁護士の岸松江さん。

 党政策委員長として、「ルールある経済社会」の実現を追求する小池晃さん(司会兼)。

 「国民の生活第一」とのスローガンを掲げながら、「財界のもうけが第一」という民主党政権の実体を明らかにし、不安定労働を拡大させた労働者派遣法の改定、「財政危機」と消費税増税論についても討論します。

20101031()「しんぶん赤旗」)

「しんぶん赤旗」展.jpg 第40回赤旗まつり(11月6、7日、東京・江東区の夢の島公園)の、明日の日本がみえる「しんぶん赤旗」展は、屋外に大型パネル(90センチ×180センチ)19枚を展示します。

 

(写真)多くの人が足をとめた前回の赤旗まつりの「しんぶん赤旗」展

 

 「内容も興味をひく記事ばかり」「まとめて展示されると圧倒される」―。前回、こんな感想が寄せられた「しんぶん赤旗」展。今回も、わかりやすい紙面への改革のあゆみと歴史、役割がまるごとわかる展示です。

 大企業の無法と横暴を告発する現場ルポ、米軍基地撤去や日米安保条約の是非を問うキャンペーン、「政治とカネ」追及のスクープ、核兵器廃絶を世界に発信する記事など、読者の反響を呼んだ紙面を一挙にみることができます。

 農協や医師会、学界のトップが発言する「連帯、共同を広げる」、スポーツ、科学、学問・文化の記事をまとめた「独自の視点が光る」、多彩な生活の情報満載の「くらしに役立つ」のパネルもあります。

 今回、「未来つくる世代といっしょに」のパネルを新設。若者の願い、たたかいの記事、紙面づくりに携わる若手記者が登場しています。

 「韓国併合」から100年。戦前から「併合」を批判し、連帯、友好を表明してきた「赤旗(せっき)」の記事も見られます。

 いっせい地方選挙勝利へ「赤旗」読者のネットワークをさらに広げようのパネルでは、赤旗カレンダーや赤旗電話相談といった読者サービスに光をあてています。

 日本最大の週刊新聞「赤旗」日曜版の魅力を、パネル5枚で特集します。

 いまを多彩に伝える、紙面で時代に肉薄する特集・スクープ、盛りだくさんのテーマ、知りたい話をひと目で見せる見開きカラーページ、家族で読んで楽しめる、くらしの知恵が満載の日曜版の魅力を紹介しています。

 展示場所は、新木場駅に最も近い、ゆうかり口を入ってすぐの通りです。

20101029()「しんぶん赤旗」)

大書籍市5万冊 サインセールも

大書籍市.jpg 第40回赤旗まつりの大書籍市は大型テントに約5万冊の良書がそろいます。民主的出版社が一生懸命企画を立てて、出版された書籍が一堂にそろうのは赤旗まつりならではです。

 

(写真)新刊本もずらりとならぶ大書籍市=前回の赤旗まつり

 

 志位和夫委員長の『アメリカを訪問して』や不破哲三社会科学研究所所長の『マルクスとともに現代を考える』、市田忠義書記局長の『党づくりの苦労と喜び―地区委員長のあり方を考える』など新刊も多数取りそろえています。

 大好評の「子どもの本の福袋」は、幼児から小学校高学年向けの絵本や読み物が8冊入って千円で販売。恒例のサインセールには、志位さん、不破さんをはじめとする党幹部、全国革新懇代表世話人の品川正治さん、報道写真家の石川文洋さん、山岳写真家の白旗史朗さんなど著名人が駆けつけます。(サインセールのスケジュール)

 『前衛』や『経済』、『女性のひろば』など党雑誌を普及しようと雑誌コーナーも新設しました。

 地域・職場新聞や後援会ニュースを充実させたいという方には『地域・職場新聞づくりのヒント&マンガ・カットCD‐ROM【第5集】』がおすすめ。多彩なマンガ・カットなど3000点を収録しています。

 2011年版『赤旗手帳』は、日々の活動にも生かせ、新入党者へのプレゼントにも最適です。

 

サインセールの予定

 第40回赤旗まつりの大書籍市では党幹部をはじめ、約40人の著名な文化人らが、サインセールを行います。サインセールの予定は以下の通り(敬称略)。

 志位和夫委員長、不破哲三社会科学研究所所長、市田忠義書記局長の時間は未定です。

 

※あらたにフォトジャーナリストの長倉洋海さんが、6日午前10時30分から行うことになりました。7日正午から予定していた作家の辻井喬さんは、とりやめとなりました。(「しんぶん赤旗」11月5日付)

 

■党書籍サイン会

〈6日(土)〉

●午前10時30分~11時50分

 佐々木憲昭衆院議員

 吉井英勝衆院議員

〈7日(日)〉

●午前10時30分~11時50分

 笠井亮衆院議員

 大門実紀史参院議員

 

■文化人サイン会

〈6日(土)〉 

●午前10時30分~11時50分

 大門高子   絵本作家

 三上 満   教育評論家

 蓑輪喜作   9条の会・こがねい

 宮本和郎   日本画家

 長倉洋海   フォトジャーナリスト

●正午~午後1時20分

 柿田睦夫   赤旗記者

 田沼武能   日本写真家協会会長・写真家

 田島 一   日本民主主義文学会副会長・作家

 石川文洋   報道写真家

 葛西映子   漫画家

 亀山統一   琉球大学農学部教員・日本科学者会議平和問題研究委員

●午後1時30分~2時50分

 松本善明   元衆院議員・弁護士・党名誉役員

 松本 猛   前安曇野ちひろ美術館館長

 松本春野   絵本作家

 窪島誠一郎  無言館館主

 久保敬親   動物写真家

 白旗史朗   山岳写真家 

●午後3時~4時20分

 小田島雄志  英文学者・演劇評論家

 旭爪あかね  作家

 柳家さん八  落語家

 浜林正夫   一橋大学名誉教授 

 あさのあつこ 作家

 白旗史朗   山岳写真家

〈7日(日)〉

●午前10時30分~11時50分

 工藤 晃   経済学者・党名誉役員

 森住 卓   フォトジャーナリスト

 川田忠明   日本平和委員会常任理事・原水爆禁止日本協議会理事

 矢野 裕   狛江市長

 早乙女勝元  東京大空襲・戦災資料センター館長・作家

 久保敬親   動物写真家

●正午~午後1時20分

 品川正治   経済同友会終身幹事・全国革新懇代表世話人

 二宮厚美   神戸大学教授

 嶋田 忠   動物写真家

 佐藤貴美子  作家

 三上 満   教育評論家

 白旗史朗   山岳写真家

●午後1時30分~2時50分

 山家悠紀夫  元神戸大学大学院教授

 日野秀逸   東北大学名誉教授

 宮地正人   東京大学名誉教授・前国立歴史民俗博物館館長

 田代 博   筑波大学附属高校教諭・日本国際地図学会評議員

 長谷川知子  絵本作家

 白旗史朗   山岳写真家

●午後3時~4時30分

 小田島雄志  英文学者・演劇評論家

 田中美智子  元衆院議員(革新共同)

 松本善明   元衆院議員・弁護士・党名誉役員

 松本春野   絵本作家

 海野和男   自然写真家

 白旗史朗   山岳写真家

20101028()「しんぶん赤旗」)

7日 不破社会科学研究所所長「科学の目」講座

6日 7日 「青空寄席」

6日 記者は語る

6日 映画「アンダンテ~稲の旋律~」上映会

 

メインアリーナ.jpg 第40回赤旗まつり(11月6~7日、東京都江東区「夢の島公園」)まで2週間を切り、準備も着々とすすんでいます。今回、BumB(ぶんぶ)東京スポーツ文化館のメインアリーナでは多彩な企画がめじろ押しです。ぜひ足を運んでください。

 

(写真)東京スポーツ文化館では、多彩な企画が開催されます。写真は不破哲三さんの「科学の目」講座を聞く参加者=前回の赤旗まつり

 

 7日午前11時からは、不破哲三さん(社会科学研究所所長)の「科学の目」講座「日本の政治史を読む」です。

 赤旗まつりの魅力の一つとして定着してきた「科学の目」講座。今回は1970年代から現在にいたるまで紆余(うよ)曲折をへてきた日本の政治過程を不破さん自身の体験と「科学の目」で語ります。日本の政治がどういう地点に立っているのかを歴史的視野でつかめる企画です。

 赤旗まつり名物の「青空寄席」は初めて屋内で開催します。6日(午前10時20分~午後2時)は三遊亭円丈さんが登場、7日(午後1時50分~5時30分)は国本武春さん(浪曲師)、林家正雀さん、柳家権太楼さんらによる一流の芸をたっぷりお楽しみください。

 6日午後3時~5時10分は、記者は語る「世界と日本のいま 現場から」「日曜版 とっておきの話」です。取材のウラ話、世界各国を見聞して感じたことを、記者がペンではなく、口でお伝えするめったにない機会です。

 6日午後6時からは、本紙連載小説が原作の映画「アンダンテ~稲の旋律~」の上映会です。原作者の旭爪あかねさんがあいさつします。

20101027()「しんぶん赤旗」)

寺井尚子さん.jpg テレビ出演や各地でのコンサートが多く人気抜群の、わが国を代表するジャズ・バイオリニストです。

 「野外での演奏は、解放感があって、大好きです。私たちの音が、会場にいらっしゃるお客様の耳に届き、演奏する私たちとのエネルギー交歓が行われて、一つになった時って、素晴らしいです」

 ピアノ、ベース、ドラムと共にステップを踏んでの演奏は軽快です。クラシック、映画音楽など幅広いジャンルのカヴァー曲を、独自の編曲によって演奏しています。

 「その場合、オリジナルの持つイメージを大切にしながら、"今"の香りをプラスし、分厚いバンドサウンドを求めています。そしてステージに立ったら、未知の世界が広がります。とくにサウンド・チェックには念を入れ、『どれだけ自由になれるのか』が課題で、毎回が挑戦ですね」

 赤旗まつりでは、タンゴの「エル・チョクロ」、シャンソンから「枯葉」、チャプリンの作品からは「テリーのテーマ~スマイル」などの演奏を予定しています。

 「素晴らしい楽曲を、力のある強い曲を、どう"ジャズるか"ということが、演奏するうえで最大の魅力でもあります。ジャズの楽曲を演奏することが、イコール=ジャズではなく、ジャズっている、かどうか、がテーマなのです」

 4歳からバイオリンを始め、クラシックの演奏家をめざしていましたが、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスのレコードを聴いて触発され、ジャズ・バイオリニストの道を選びました。1998年に最初のCDアルバムを発売して以来、17枚のアルバムをだしています。

 「バイオリンの生の音を初めて聴かれるという方にも、気軽に私の演奏を聴きにきてもらいたいですね。赤旗まつり中央舞台での、演奏を楽しんでいただけたらうれしいです。音楽はわかる、わからない、ということより、"居心地がいいかどうか"が最も大切ではないでしょうか。ぜひ多くの方に来ていただきたいと思っています」

 文  大井民生

 写真 橋爪拓治

20101026()「しんぶん赤旗」)

志位和夫.jpg 赤旗まつり2日目の11月7日(日曜日)に中央舞台でおこなわれる志位和夫委員長「記念演説」のテーマが「政党の値打ちは何によってはかられるか」に決まりました。

 いま、「二大政党づくり」のなかで、目の前の「政権選択」にかかわらない政党を最初から選択肢から排除する支配勢力のキャンペーンが展開されています。しかし、政党のほんとうの値打ちはそういうモノサシではかれるのか。志位委員長の記念演説では、だれがみても当然のモノサシで、日本共産党の値打ちを語る予定です。

 赤旗まつりの「記念演説」は、毎回、その時々の日本と世界の大きな動きとのかかわりで、日本共産党の役割や展望が語られてきました。今回の「記念演説」も、来年のいっせい地方選に向けて、日本共産党の値打ちを浮き彫りにし、確信となる内容が準備されています。

20101026()「しんぶん赤旗」)

子ども広場は、夢の島競技場の入り口あたり。

こどものぶたいでは人形劇や子育てトーク、演奏会。手作りコーナーではベイゴマやどろだんご、折り紙など。

ミニSLやふわふわとらんぽりん、大型すべり台で遊べます。

キッズルームは幼児用遊具、授乳とすやすや。

 

「こどものぶたい」プログラム

116日(土)

1020~ オープニング

1025~ 松平晃のトランペット演奏

1045~ クラウン SAKU

1105~ 中田一子とサンバルクイナ「玉手箱」

1125~ 歌って遊ぼう 全レク一座

1140~ 人形劇団プーク「ピーターとおおかみ」

1210~ 子育て世代の交流とトーク「きいて しゃべって ほっこりカフェ」

1310~ 白井進のオカリナ演奏会

1320~ 清つねおの似顔絵ショー

1330~ 腹話術 しろたにまもるとゴローちゃん

1355~ 民族歌舞団 荒馬座

1410~ 歌って遊ぼう 全レク一座

1425~ 人形劇団プーク「ピーターとおおかみ」

1455~ クラウン SAKU

15151600終了 笛師九兵衛 中田一子とサンバルクイナ

 

117日(日)

1000~ オープニング

1005~ 八丈太鼓

1020~ 笛師九兵衛「おもちゃ箱コンサート」

1040~ TOTTAのクラウンショー

1100~ 中田一子とサンバルクイナ 「ミラクル玉手箱」

1120~ 歌って遊ぼう 全レク一座

1140~ 人形劇団プーク「ピーターとおおかみ」

1215~ 女流棋士・北尾まどかの「どうぶつしょうぎ」

1230~ 白井進のオカリナ演奏会

1245~ 清つねおの似顔絵ショー

1300~ 岡本孝志の腹話術

1315~ 紙芝居文化の会有志による大型紙芝居

1330~ 歌って遊ぼう 全レク一座

1345~ 人形劇団プーク「ピーターとおおかみ」

1415~ TOTTAのクラウンショー

14351510終了 笛師九兵衛 中田一子とサンバルクイナ

政治動かす力 再確認 日本共産党展

 

「蟹工船」の「ノート稿」.jpg

(写真)小林多喜二「蟹工船」の「ノート稿」

 

日本共産党展.jpg

(写真)政党としての大道を歩む党の役割がわかる日本共産党展=前回の赤旗まつり

 

 「党の値打ちが再確認でき、決意を新たにしました」「戦前の先輩たちの遺品を見て胸が熱くなりました」と毎回、参加者を元気づけているのが日本共産党展です。

 

 第40回赤旗まつり(11月6~7日、東京・江東区の夢の島公園)でも前回と同じ、BumB(ぶんぶ)東京スポーツ文化館(旧体育館)2階ロビーが会場です。

 今回のテーマは「一目でわかる 現実政治を動かす日本共産党」です。1960年代から今日まで、草の根の力と結んで共産党が国政を前向きに動かしてきた事実を写真やグラフで見ることができます。

 例えば派遣労働です。「労働者派遣法を原則自由化(99年)前に戻せ」の声が、今でこそ大きくなりましたが、最初からこの法案に反対し、国会追及や経団連、トヨタなどへ申し入れて世論を変えてきたのは共産党。その奮闘が展示されます。

 特別展示として、戦前の「赤旗(せっき)」やビラ、さらに弾圧に屈せずたたかった先輩党員たちゆかりの品々が紹介されます。

 今回初めて登場するのは作家・小林多喜二「蟹工船」の「ノート稿」(複製)です。加筆や訂正を書き込んだ推敲(すいこう)の後から、多喜二の作品にかけた強い思いが鮮やかに浮かび上がってきます。

 日本共産党展責任者の卜部(うらべ)学さんは「現実政治を動かす共産党がどういう党なのかがわかるだけでなく、党を語る力になる展示をと準備しています。また戦前の品々を間近で見られるのも赤旗まつりならではの魅力です。ぜひお越しいただいてご覧ください」と話しています。

20101020()「しんぶん赤旗」)

囲碁・将棋 歴代新人王が登場

 前回まつりでも、野外対局にファンの人垣ができました。プロ棋士との対局を楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。

6日は、囲碁の歴代新人王が登場。李沂修七段と内田修平四段の対局。7日は、将棋の広瀬章人王位(昨年の新人王)と三浦弘行八段の対局を予定しています。

 

11月6日

囲碁

席上対局(午前10:00~)

李沂修七段

内田修平四段

(解説)松本武久七段

 

将棋

指導対局

石橋幸緒女流四段

中倉宏美女流二段

(LPSA所属棋士)

 

11月7日

囲碁

指導対局

渋沢真知子初段

奥田あや二段

 

将棋

席上対局(午前10:00~)

広瀬章人王位・新人王

三浦弘行八段

(解説)富岡英作八段

国本武春さん.jpg 前回(4年前)に引き続き出演する国本武春さん。三味線1本で浪曲にロック、バラードを取り入れた「三味線ロック」で話題に。浪曲界の期待を担って30年、いまは日本浪曲協会副会長としても活躍中です。

 

 年配者には、「旅行けば~」「佐渡へ佐渡へと...」とラジオから流れ、銭湯でも近所のオジサンが虎造節や米若節をうなる光景が浮かぶ、日常生活の一部だった浪曲。でも、国本さんが東京・木馬亭で初舞台を踏んだ1980年代初めには、衰退著しく、「客席を見やると1けたのお客しかいない日」がたびたび、どん底状態でした。

 「私の両親が浪曲師でしたから、中学生のころから三味線をやっていました。一時期、エレキ音楽の世界にあこがれのめり込みましたが、19歳でこの世界に入った。試行錯誤して古典・新作をやり、一人で三味線の弾き語りをやったことが今日につながりましたね」

 その魅力は、「節に酔い、三味線に心をゆったりと漂う、そして楽しむことかな」。「忠臣蔵」や「佐倉義民伝」などの語りには、義理・人情といわれる"人間っていつの時代も変わらんな"と感じてもらえるかどうかが真髄。

 「浪曲の場合、名調子かどうかの評価は、(一部専門家ではなく)一般庶民が決める。芸の力の目線は、大衆のものだったから、隆盛した」

 浪曲師は元気な方が多い。100歳、80、90歳代の現役が演台に立ちます。今月26日、東京・浅草公会堂で「浪曲大会―復活!浪曲黄金時代」を開催。武春さんが聞き手になって、五月一朗(91)、東家三楽(89)さんらに秘話を語ってもらうコーナーも。

 「腹から声を出すことが元気のもとかな。50歳の私などハナタレ小僧です。名調子を中堅・若手がよみがえらせます」

 海外公演も6月に上海万博の舞台、9月に2週間、アメリカ巡業して帰国。

 「40代に1年間、アメリカ留学して、カントリー音楽・ブルーグラスに出合いました。あの乗りの良さ、感情表現の率直さを気に入り、毎年、行っています」

 今回の赤旗まつりは、青空寄席コーナーに、落語家の間に入っての出演。

 「浪曲は即興の面白さでもあるので、演目は当日のお楽しみ。しみじみした、筋のしっかりした語りをやりたい」

 伴奏は気心知れた、ベテラン曲師、沢村豊子さん。進化した武春節が期待できそうです。

 文 澤田勝雄

 写真 森 幸一

20101015()「しんぶん赤旗」

金澤翔子さん.jpg 第40回赤旗まつり(11月6~7日、東京都江東区の「夢の島公園」)の若者ひろばで、いま注目の書家、金澤翔子さん「青空揮毫(きごう)」(7日午後2時、若者ひろば)が行われます。

 

 本紙社会面の企画「希望」の題字で、おなじみの翔子さんが書く伸び伸びとした天衣無縫な字は、多くのファンを持ちます。鎌倉の建長寺や京都の建仁寺などの名刹(めいさつ)でも揮毫し、各地の書展には多くの人が訪れています。

 7日の企画では、1文字たて180センチ、よこ100センチの紙に大作を揮毫します。揮毫後には、ダウン症の翔子さんと二人三脚で歩んできた母親で書家の金澤泰子さんによるトーク企画も予定しています。

 母親の泰子さんは「各地の書展には、『しんぶん赤旗』の切り抜きを持った多くの方が来ていただき、泣きながらご覧になったり、『会いたかった』と激励の言葉をかけていただきました。すばらしい読者の方々に揮毫で感謝の気持ちを伝えたい。当日はがんばります」と話しています。(2010107()「しんぶん赤旗」)

 11月6、7日に東京・夢の島公園で開かれる「第40回赤旗まつり」の「若者広場」のプログラムが決まりました。音楽やダンスなどを表現する「LOVE&PEACEパフォーマンス」、青年候補大集合、高校生しゃべり場など魅力いっぱいです。

 

Love & Peace パフォーマ ンス

  音楽、お笑いなどを表現しあい、平和の願いを発信します。

〈ライブ〉

 6日 午後0時15分~5時、同6時~9時

 7日 午前10時~11時、午後3時30分~4時30分

〈お笑いダンスなど〉

 7日 午後0時30分~2時まで

 

青年議員・候補、サポータ ー大集合!

6日 午前11時~正午

 来年のいっせい地方選挙は青年の出番。市田忠義書記局長も応援。

 

高校生しゃべり場

 7日 午前11時~正午

 

金澤翔子さんの青空揮毫

  いま新聞・テレビで話題のダウン症の書家、金澤さんが揮毫(きごう)します。

7日 午後2時~3時30分

 

 企画への出演・参加を募集中です。興味のある方は、03(5474)8438へ。メール・アドレスwakamono@jcp.or.jpまで、お気軽にご相談を。(2010107()「しんぶん赤旗」)

原田直之.jpg 「久しぶりの赤旗まつり開催ですね。会場に入るだけで雰囲気がちがって、みなさん生き生きしている。お客さんがステージと一体になって盛り上げてくれる。ああいう所で歌えるのは幸せです」

 

 北海道のソーラン節から沖縄の安里屋ユンタの三線(さんしん)弾き語りまで、500曲のレパートリーを持ちます。

 「自由に歌えるのが民謡の魅力。歌い継がれてきた歌ですから、これが正しい、なんてのはないんです。元々、手拍子や食器を打ち鳴らして歌っていたものだから、節(メロディー)も歌詞も、その人の感性で好きなように歌っていい。ラジオもテレビもない時代、厳しい冬の間は歌と踊りが最高の娯楽だったんですね」

 自身の出身は相馬盆唄(うた)のふるさと、福島県相馬地方。幼少時には生活の中に民謡があふれていたといいます。「私の家は大きな農家でした。『結(ゆい)』といって、近所で労働の貸し借りをする風習が残っていて、農繁期に学校が休みになると、田植えどきに7日、イナゴとり大会で2日間、級友が泊まりがけで農作業を手伝いにきたものです。田植え唄、地固め唄を歌って、力を合わせた良さがあって、のんびりした、いい時代に恵まれました。自分が体験してきた民謡の風景をステージでもお伝えします」

 民謡は人づてに全国を巡っていきました。

 「信州の追分で生まれた馬子唄(まごうた)(馬を引きながら歌う)の信濃追分が北前船で伝わって、越後追分、秋田追分、酒田追分となり、民謡の王様と呼ばれる北海道の江差追分に。熊本の港町、牛深(うしぶか)のハイヤ節が、各地のハイヤ節、おけさになり、佐渡おけさ、塩釜甚句(じんく)、阿波踊りになった。一つの唄から口伝えで10年後には全然ちがうものになっている。面白いでしょう」

 若い人にも民謡を一つ二つ覚えてほしいといいます。「民謡は、ふるさとの応援歌だと思うんです。どんな人にもふるさとはあります。盆踊りや祭りで親しんだ民謡は、その人の血肉となっているんじゃないでしょうか」

 2008年に日本民謡協会の「民謡名人位」を受賞。デビューから50年、「ふるさとの応援団長」として、ぬくもりあふれる人柄です。

 「民謡の特長は、歌う人と土地の人が一体になること。ステージから下りていって『どこから来たんですか?』とお客さんとお話ししたり、一緒に歌ったりするのが私、大好きなんです。当日は、ぜひ会場のお客さんのリクエストにこたえたいと思います」(2010107()「しんぶん赤旗」)

 文 浜島のぞみ 写真 橋爪拓治

林家正雀.jpg 4年ぶりですか、赤旗まつりは。待ちに待っていたお客さんの期待にこたえなきゃと思うと、楽しみとともにプレッシャーも大きいですね。

 私はこの間、毎年新作の新内を1本作り、歌舞伎とのコラボレーションなどにも挑戦しています。最近思うのは、私の師匠・林家彦六はすごい人だということ。80歳を過ぎても「次はこれをやりたい」と活力に満ちていました。

 その師匠がよく言っていました。「新しいことに挑戦していれば、世の中が変わっても怖くない」と。これは落語を志す者だけじゃなく、すべての人に通じることだと思います。

 ずっと「青空寄席」として親しまれてきましたが、今回は初めて屋内でやることになったんですね。雨の心配がないのはいいですね。

 私が初めて師匠のお供で赤旗まつりに参加したのが1974年の多摩湖畔でした。地面が赤土でね、あいにくの雨でぬかるみ、師匠が転ばないように手をとって歩いたのを覚えています。当時は、野外で落語をやるなんて想像もつきませんでした。

 行ってみて驚いたのは、お客さんの熱気です。大勢の方が師匠を待っていて「ハヤシヤ」「イナリチョウ(稲荷町)」と掛け声が乱れ飛び、熱心に聞いて下さる。そして本格的な番組の充実ぶり。そんな赤旗まつりを師匠は、たいそう楽しみにしていました。

 師匠と一緒に次の年から出さしていただいているうちに、いつの間にか私の出演歴が一番長いということになったそうで。ますます、がんばらなくてはいけません。

 私の演目は約150くらいありますが当日、何をやるかは、まだ決めていません。お題っていうのは、はなから決まっていたほうがいい場合と、そうでない場合があります。

 この夏、東京大空襲を題材にした新作「麻の葉」をやったときには、事前に新聞で取り上げていただいたのです。すると、そういう噺(はなし)なら聞いてみたいというお客さんがやって来た。それで、こっちの思いと、お客さんの思いが共鳴して、いい雰囲気になりました。逆に演目が決まっていて、その場のお客さんに合わないとき別の噺をするわけにいきません。演者が空回りしてしまうという難しさもありますね。

 赤旗まつりでの、もう一つの楽しみといえば、山形の玉こんにゃく。なかなかめぐり合えない最高の味です。これも含めて、お客さんと一緒になって楽しいまつりにしたいですね。(2010104()「しんぶん赤旗」

文 武田祐一 写真 佐藤光信

 第40回赤旗まつり(11月6~7日、東京・江東区の「夢の島公園」)まで、あと1カ月に迫りました。4年ぶりの開催とあって、「赤旗まつりツアーを仲間と計画しています」など各地でバスや新幹線、飛行機のツアーも予定され、「赤旗」読者をはじめ、期待が高まっています。

 

 中央舞台のプログラム、出演者も決まり、全国物産模擬店や「ふるさと味の店」などの場所も確定しました。各地のグルメが味わえます。

 赤旗まつりは、その時々に世界と日本が直面している大問題や、国民を苦しめている問題に正面から向き合い、解明し、進むべき道を明らかにすることを伝統にしてきました。大勢の人が集うなかで、日本共産党の姿を丸ごと知らせ、未来の展望への確信を培い、深める絶好の場となってきました。

 志位和夫委員長の記念演説、市田忠義書記局長と作家・あさのあつこさんの対談にご期待ください。不破哲三社会科学研究所所長の「科学の目」講座もお見逃しなく。

 芸術の秋にふさわしく、一流の文化、芸術を楽しんでください。多くのヒット曲を持つペギー葉山さん、民謡の原田直之さん、沖縄出身の普天間かおりさん、ジャズバイオリニストの寺井尚子さん、二期会のマイスタージンガーのみなさんが出演します。

 名物の「青空寄席」は今回、屋内で開催。浪曲師の国本武春さん、落語家の三遊亭円丈さん、林家正雀さん、柳家権太楼さんが登場します。

 子ども、青年から高齢者まで安心・安全に楽しめて知的興味にこたえる赤旗まつり。準備は着々と進んでいます。(2010106()「しんぶん赤旗」)

 

プログラム.jpg

権田桜さん.jpg 新宿末広亭、「金比羅船々(こんぴららふね)」の出囃子(ばやし)で高座に上がると、「待ってましたっ」のかけ声が飛び、割れるような歓声と拍手に迎えられた柳家権太楼さん。働き者のおかみさんが、ぐうたら亭主のぐちをこぼしに駆け込んできて...。唇をかむ仕草、袂(たもと)で顔をおおう恥じらい、女性のかわいらしさがにおい立ちます。

 

 古典落語の噺(はなし)家として、演芸大賞ホープ賞(1980年)、浅草演芸大賞(2002年)などを受賞、人気絶頂です。

 柳家つばめ師匠に師事。芸にとどまらず、「考え方から人間としてのあり方すべてを学びました」。「できた人で、弟子を怒ったことがない。『こう言ったら、この子はどんな感情を持つだろうか。この子のためになる言い方はどんな言葉か』そこまで考えて、発するような人でした。ぼくの落語ができるのも、あの人のおかげです」

 でも、「自分が人格者になったかといったら、それは別。あたしは、わがまま放題に生きていると思います。とにかく古典落語しかやるつもりないんです」。

 古典落語の面白さは、「どんだけやっても完成しない。頂上まで登ったと思っても、実はちがってた。あたし一人の人生ではたどりつかないんです」。

 「駅伝と同じで、たすきを渡すために生きてる。何百年、つづいてきた噺をこれからやる人に渡すために、しゃべれなくなるまでがんばんなきゃなんない。だから面白い。みんなそう。バトンを受け継いで、今、ぼくたちが走ってる。それが古典落語の魅力ですかねえ」

 自殺を考えていたという人から、「あなたの落語を聞いてたら、笑っていた。まだ笑える。もう一度、やり直そうと決めました」と手紙をもらったことも一度にとどまりません。「よかったなと思いました。高座の力だったんでしょうね」

 自身にとって夢が実現したのは、国立劇場の落語研究会でトリを務め、やりたかった「文(ぶん)七(しち)元結(もっとい)」をやり終えたときでした。「すべてがかなった実感がありました。そのあと、確実に持続していかなきゃいけない。よけいに努力が必要です。後につづく者を、かんたんに上がらせないぞという意地もありますし」

 赤旗まつり出演は二ツ目以来、30年ぶりといいます。「実は高校時代、学生時代にも、労組幹部だった兄に連れられて、赤旗まつりに来たことあるんですよ。ベトナム反戦の運動の盛り上がっていたライシャワー駐日大使辞任の騒ぎのころ行ったのを覚えてますよ」

 まつりの寄(よ)席(せ)ではトリを務めます。当日のネタは? 「さて、どうなりますか。高座に上がるまで出てこない。座布団に座って出てくるのが自然体です」

 寄席のお客さまへ。「楽しんでください。まかしてください」

 文  浜島のぞみ 写真 橋爪 拓治(2010102()「しんぶん赤旗」)

 

普天間さん.jpg 11月6、7の2日間、「第40回 赤旗まつり」が開かれます。東京都江東区「夢の島公園」に作る中央舞台に、前回に続いてシンガー・ソングライターの普天間かおりさんが、立ち、伸びやかな歌声を披露します。

 

 今回は「とくに"元気"を届けたいんです」と前回に続いての出演となる普天間かおりさんはいいます。

 「おじいちゃん、おばあちゃん、若い人たちや、お子さんたち、お客さんを身近に感じましたから、みなさんが私の歌を聞いて、元気を感じてほしいと思って」

 前回、沖縄の踊り「カチャーシー」で会場が一体化しました。「忘れられない感動でした。みなさんが、立って踊っている姿を想像するとワクワクします」

 屋外の大きな舞台で歌うことは、「特有の解放感がありますね。聞いている方、一人ひとりの顔を見て歌いたいという気持ちがあります」。

 元気を届けたい理由は、もう一つあります。

 普天間さんが力を入れて歌っている自作の「必要なんだよ」(発売中)が、佐賀新聞の16日付朝刊「有明抄」(「しんぶん赤旗」の「潮流」にあたる欄)で、取り上げられました。記事は「不安や孤独を抱えながら精いっぱい生きている人への応援歌」と記しています。

 「この歌が持っている力を信じられます。音楽でおなかいっぱいにはならないけれど、心を励ますことはできます」と普天間さん。

 東海ラジオ「普天間かおりのアハハでウフフ」(日曜 後6・0)、ラジオ福島「かっとびワイド」(金曜 後1・0)の番組を持つ普天間さん。ある女性からEメールが番組に届きました。

 「友人はいますが、悩みを相談できずに家にこもっていました。そんなとき、普天間さんの歌を聞いて励まされました」と。

 普天間さんは「今、自殺者が3万人を超えている時代です。だからこそ歌を届けたい」。

 「時代が求め、そしてこの歌が生まれた~普天間かおりLIVE2010」と題して全国各地を精力的に巡りました。

 そして11月3日は、「第32回 あいち赤旗まつり」に出演します。

 前回は、赤と白の鮮やかな衣装で登場しました。今回は?

 「会場の雰囲気にあうものを考え中です。楽しみにしていてください」

 あたたかい笑顔で普天間さんはいいます。

 「本土も沖縄もない、歌の力で会場が一つになれたらいいですね」

 文 小川 浩 写真 山城屋龍一(2010101()「しんぶん赤旗」)

たっぷり「青空寄席」

 毎回、多くのファンが詰めかける「青空寄席」は今回、BumB(東京スポーツ文化館)の屋内ステージでの上演。天気を気にせずたっぷり聞くことができます。

 6日のトリは久々の登場となる三遊亭円丈さんです。7日は、前回の赤旗まつりでは、中央舞台に出演し、会場をわかせた浪曲師の国本武春さんが登場します。常連で最多出演の林家正雀さん、大トリを務めるのは、いま人気絶頂で人情ばなしを得意とする柳家権太楼さんです。

 辻講釈は6日、第五福竜丸展示館の近くで。

 

☆「青空寄席」☆

■メインアリーナ


6日 午前10時20分~

三遊亭きつつき

三遊亭天どん

寒空はだか

古今亭今輔

近藤志げる

宝井馬琴

三遊亭白鳥

金原亭馬生

鏡味仙三郎社中

三遊亭円丈

 

お囃子 森本のり

 

7日 午後2時~

春風亭正太郎

柳家喬の字

柳亭左龍

国本武春+沢村豊子

林家正雀

三増れ紋

一龍斎貞山

柳家さん八

岡本宮之助、文之助

柳家権太楼

 

お囃子 金山はる


 

☆辻講釈☆

■6日正午~ 第五福竜丸展示館近く

一龍斎貞鏡

宝井琴柑

神田山録

宝井駿之介

宝井琴嶺

 第40回赤旗まつり(11月6~7日、東京都江東区の「夢の島公園」)の政治プログラムの一つ、「縦横討論 どうなるくらし、どうする日本の経済」(7日午前10時15分、中央舞台)の出演者と内容が決まりました。

 

 討論では、破たんした「構造改革」路線の復活ではなく、くらし最優先の経済政策への転換で、国民の安心をとりもどし、経済と財政の再建を両立させて、希望ある社会をめざす展望をさぐります。

 パネリストは、新自由主義を鋭く批判し、新たな福祉国家像を探求する神戸大学教授の二宮厚美さん、不安定就業と人権無視の横行に抗して労働問題に取り組む弁護士の岸松江さん、「ルールある経済社会」の実現を追求する日本共産党の小池晃政策委員長です。

 くらしと仕事、日本の経済の現状がどうなっているのかを踏まえて、政権交代後、民主党政権のもとですすんでいる事態をどうみるのか、何が問題なのか―を明らかにします。

 日本の経済再建に何が必要なのか、現状を変える改革の展望をどう考えるかを論じます。法人税減税・消費税増税の問題、国際競争力、労働者派遣法抜本改正などの雇用対策の問題、財政再建など、国民が不安や疑問を持っている問題にもふれていきます。(2010929()「しんぶん赤旗」)

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