私は、日本共産党を代表して、議員松浪健四郎君の議員辞職勧告に関する決議案を、本日の本会議に上程することを求めます。
暴力団は存在すること自体が許されない反社会的集団です。暴力団関係者が経営する企業から秘書給与の提供を受け、その見返りとして、指名手配中の暴力団関係者のために捜査状況を大阪府警に照会する。これらの議員としてあるまじき暴力団関係者との醜悪な関係が明るみにでた本年四月十五日、松浪君は即刻、議員を辞職すべきでした。
暴力団関係者からの秘書給与提供を政治資金収支報告書に記載することをしなかった松浪君の行為が、重要な犯罪を構成することは、坂井隆憲議員が収支報告書への虚偽記載によって逮捕され、現在も起訴拘留中であることからも明白です。
松浪君は、五月二十一日の政治倫理審査会で、「本件以外に客観的事実としても暴力団関係者と一切関係をもったことはございません」と「弁明」しました。しかし、別の暴力団関係者から再三にわたって献金を受けていた、という資料を提示しての私の指摘を、松浪君は認めました。松浪君が六月四日、政治倫理審査会に提出した「弁明書補遺」なる文書は、自らの「弁明」が根底から崩れ去ったことの自己表明に他なりません。
国政に対する国民の厳粛な信託をふみにじった松浪君は、直ちに議員を辞職すべきです。松浪君を擁護しつづけている保守新党、それをそのまま容認する自由民主党、公明党の責任は極めて重大です。
松浪健四郎君の議員辞職勧告決議案を本日の本会議に上程し、議員一人ひとりの意思を深く問うことが、国民に対する衆議院の責務であることを述べて私の意見表明とします。
このほかの討論 → 【討論一覧】 (156通常国会、2003年 1/20〜)
【議院運営委員会の質問・意見表明と主な動き】 【6月12日の質問一覧】
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