私は、二千五年日本国際博覧会政府代表の設置に関する臨時措置法案に反対する討論を行います。
愛知万博は、開催地の愛知県において、計画への反対や見直しを求める広範な運動が展開されてきましたように、計画そのものに重大な問題があることは明白であります。我が党は、これを進める政府代表の設置には反対であります。
第一は、環境保全の問題です。
博覧会協会と国や県は、会場変更に伴う環境アセスメントのやり直しも行わず、環境影響評価書の修正で対応する態度をとるなど、住民要求を無視して計画を進めようとしております。この姿勢は、みずから掲げる万博のテーマとさえ相入れないものであります。
第二は、莫大な財政負担の問題であります。
愛知万博は、会場建設費と別枠の関連建設費を合わせますと千六百億円以上と言われております。地元自治体の負担割合は、これまでのどの国際博覧会よりも高く、赤字の場合、地元への一層の負担の押しつけが予想されるなど、財政の点でも重大な問題を持っております。
万博計画の一般規則は、質疑でも言いましたように、開催中止の際の補償について定めており、開催中止は国際的に認められた正規の手続として理解をされます。
我が党は、計画の白紙撤回と道理ある開催中止を図るべきことを主張して、反対討論を終わります。
*委員会名、法案名等については、略称、通称等で記載している場合があります
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