私は、日本共産党を代表して、関税定率法案及び関税暫定措置法案に反対の討論を行います。
反対する理由の第一は、加工再輸入減税制度の対象品目にニット製品を追加することですが、これは開発輸入等の一段の増加で産業空洞化を激しくし、国内地場産業が衰退し、国内ニット産業の倒産など深刻な影響を与え悪循環を深めることになるからであります。
第二に、石油関係関税の還付制度は、大企業優遇の性格を有するものであり、その延長には反対です。
なお、本法案には、精製塩の関税率の引き上げ、沖縄振興のための沖縄型特定免税店制度等の延長と拡充、少額輸入貨物の簡易税率引き下げ、中国、シンガポールとのそれぞれの関税緊急措置の導入等賛成できる点もありますが、前述した問題があり、全体としては反対です。
以上、関税定率法及び関税暫定措置法案についての私の反対討論を終わります。(拍手)
*委員会名、法案名等については、略称、通称等で記載している場合があります
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