2012年11月4日号の目次

■臨時国会幕開け
　消費税増税に無反省　野田首相所信表明　原発ゼロ拒む

１０月２９日スタートした臨時国会。野田首相は、所信表明で、消費税増税など自身の悪政はまったく反省せず、「原発ゼロ」という国民の要求は「明日への責任を果たすことにならない」と拒否しました。米兵の女性暴行事件で日米安保そのものが問われているのに「あくまで基軸となる日米同盟」と居直りました。

■米兵暴行、オスプレイ
　限界点こえた沖縄の怒り 基地の全面撤去を求める
　志位氏、ルーク米公使と会談

日本共産党の志位和夫委員長が１０月２９日、都内の米国大使館でロバート・ルーク米公使と会談し、米兵の女性暴行事件とオスプレイ配備強行に抗議するとともに、在日米軍基地撤去を求めました。

日中双方が冷静な外交交渉で解決を　尖閣問題で米公使

会談で、ルーク公使は、尖閣問題に関する志位氏の「提言」について、バランスが取れた主張と評価。すべてに同意できるわけではないが、内容はたいへん興味深い、と述べ、日本共産党の立場を尋ねました。志位氏が「提言」の内容を詳しく話し、とりわけ冷静な外交交渉による解決の重要性を強調すると、ルーク公使は、「米国政府の立場は、領有の問題は日中どちらの側にも立たないというものですが、双方が冷静な外交交渉によって解決するべきであり、それを米国政府として支持します。双方とも武力や強制は自制することが大切だと思います」と表明しました。

■生活保護費削減の厚労省案　受給者に"働け""働け"問答無用
　生存権が脅かされる　ＮＰＯ法人「ほっとプラス」代表理事　藤田孝典さん

生活保護を受けたら、条件も無視して"とにかく働け"と追い立てられる―。政府は生活保護費削減の大号令をかけ、強引に受給者減らしを進めようとしています。受給者から「人間としてみなされていない」との声が上がっています。ＮＰＯ法人「ほっとプラス」代表理事の藤田孝典さんにも話を聞きました。

■消費税増税　今から中止できる
　中小業者　「価格に転嫁できない」７３％

「不況が長引く中、消費税が業者の営業をじわじわと圧迫しています。１０％に上がったらやっていけない、傷が浅いうちに廃業した方がいいという雰囲気をあちこちで感じます」。全国商工団体連合会（全商連）の嶋岡千年常任理事はこういいます。消費税増税は、税負担を価格に転嫁できない中小業者を直撃します。全商連の営業動向調査では、「経営上困っていること」（複数回答）として、「消費税問題」をあげる回答が年々増加しています。直近の２０１２年下期調査では「仕事・顧客の減少」６２.５％に続いて、「消費税問題」が３２％になりました。価格への転嫁についても「一部しか売上・単価に転嫁できていない」「ほぼ転嫁できていない」「全く転嫁できていない」をあわせると５４.１％。１０％になった場合は、７２.６％が「転嫁できないと思う」と答えています。全商連も参加する消費税廃止各界連絡会は、「（消費税増税は）実は中止できるんです」というのぼりやチラシ、ポスターをつくり、１１月から大キャンペーンを展開する予定です。

■那覇市長選４日告示　基地問題解決へ村山候補
　沖縄から政治変える　沖縄社会大衆党委員長・参院議員　糸数慶子さん

オスプレイ配備が強行され、県民の怒りが広がる沖縄の県都・那覇市で市長選が４日告示（１１日投票）で行われます。日本共産党は革新無所属で「市民が主人公の革新市政をつくる会」から出馬する村山純氏（党県委員長代理）を推薦。社民党県連、沖縄社会大衆党が支持を決めるなど、支援の輪が広がっています。自民、公明に加え、今回新たに民主党が推す現職の翁長雄志（おなが・たけし）市長と事実上の一騎打ちです。沖縄社会大衆党の委員長で参院議員の糸数慶子さんにも聞きました。

■「総選挙躍進募金」にご協力を　日本共産党中央委員会が呼びかけ

日本共産党は第５回中央委員会総会（１０月）で、きたるべき総選挙で日本の政治に衝撃をもたらすような大きな躍進――現有９議席から１８議席以上へと倍増させる決意をかためました。こうした躍進を実現するには宣伝活動資金や供託金など選挙戦の財政的土台をしっかり築くことがどうしても必要です。そのために総会は、１口１０００円の「総選挙躍進募金」という特別の募金をお願いすることを決め、党中央委員会として広く協力をお願いしています。募金は各都道府県・地区委員会ごとに取り組んでいます。もよりの都道府県・地区委員会または党支部、議員にお届けください。中央委員会に郵便振替で送金される場合は、【口座番号】００１７１０―７―９８４２２【加入者名】日本共産党中央委員会、通信欄に住所、氏名、職業、および「総選挙募金」と記入してください。送金手数料はご負担願います。

■わが子がいじめに　親はどうする
　子どもの様子よく見る　ストレートに聞かない　...
　千葉大学教育学部教授　片岡洋子さんに聞く

いじめを受けていた子どもが自殺する...という悲しい事態が後を絶ちません。親として子どもに何ができるのか。いじめられているとわかったとき、どのように対応すればいいのか―。千葉大学教育学部教授の片岡洋子さんに聞きました。

■シリーズ　有機野菜・花づくり　大学教育農場から
　福島の有機農業に学ぶ
　サヤエンドウ　雑草の寒さよけに

教育農場では、地元の造園業者からたき火にちょうどよい大きさの剪定（せんてい）枝を譲ってもらい、収穫したサツマイモを焼き芋にします。草木灰は翌年肥料として利用し、地域内で資源を循環させています。循環型農業者には、福島第１原子力発電所の事故による農地や山林の放射能汚染は衝撃でした。昨年５月末、大学に福島の有機農業者の方々を招きお話を聞いたことから交流が始まりました。サヤエンドウの栽培方法も紹介します。

■荒木栄　没後５０周年　時を超え働く者の心とらえ
　栄さん　歌っていますよ　うたごえ新聞編集長・三輪純永

「がんばろう」「沖縄を返せ」「わが母のうた」をはじめ、数々の名曲を残した荒木栄。１０月２６日は、没後５０年でした。うたごえ新聞編集長の三輪純永さんに、意義と役割について語ってもらいました。

■音楽　関ジャニ∞　デビュー８周年ベスト
　ガッツでつかんだ

関ジャニ∞（えいと）のデビュー８周年を記念するベストアルバム「８ＥＳＴ」（テイチク）が発売中です。初週アルバム自己最高の２９．８万枚に達し、１０月２９日付オリコン週間ランキングでも首位を記録しました。魅力を音楽ライターの山浦祐介さんが語ります。

■映画「ＦＡＳＨＩＯＮ　ＳＴＯＲＹ」　中村さやか監督
　モデルと二人三脚で

助監督として数十年働いてきた中村さやかさん（３４）。華やかな世界にいる人も、「私たちとそう変わらない」。オーディションで何千人という俳優を審査してきた経験から、こう感じています。モデルの素顔に迫った初監督作品で見つめるのは、人の"輝きの源泉"です。

■維新幹事長に資金疑惑　松井大阪知事　秘書給与肩代わり
　事務所は自民支部と同居　カネ集め自・民と同じ

「既成政党批判」を看板にする日本維新の会の橋下徹代表。しかし、"政治とカネ"の問題ひとつみてもその手法は、自民党や民主党の古い手口と同じです。市民団体が政治資金規正法違反で告発した日本維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事のケースをみると...。

　　　　　
日本の山四季折々　新井和也　　　　　読者の写真
垂直の岩登り　瑞牆山　　　　　　　　　とっておきの１枚
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