2007年1月14日(日)「しんぶん赤旗」
イラク新政策は誤り
米上院軍事委員長が指摘
【ワシントン=山崎伸治】米上院軍事委員会は十二日、ゲーツ国防長官、ペース統合参謀本部議長を招き、イラク新政策についての公聴会を開きました。レビン同委委員長(民主党)は、「イラクの指導者と各派閥の間に政治的解決が必要とされている時に、イラクの暴力と不安定に軍事的解決があるという誤った前提に立っている」ものであり、増派は「誤った戦略」だと述べました。
ケネディ議員(同)は、これまでも増派のたびに米兵の犠牲者が増えてきたことをあげ、新政策には国民の支持がないと指摘しました。共和党のエンサイン議員も「失敗した戦略だ」と批判しました。
ゲーツ長官はイラクの現状に関し、(1)武装勢力によるイラク政府や米軍への攻撃(2)国際テロ組織アルカイダの活動(3)イスラム教シーア派とスンニ派の抗争(4)シーア派の内部抗争―の四つの紛争が同時進行していると説明。米軍がイランとシリアを武力攻撃する可能性については「その必然性はない」と答弁しました。
イラク戦争に賛成してきた共和党のマケイン議員は「小規模で短期間の増派は最悪」だとし、「十分な数の追加部隊」を送るよう要求しました。