2007年1月14日(日)「しんぶん赤旗」
安倍首相
海外派兵恒久法検討すべき課題
フランスを訪問中の安倍晋三首相は十三日、パリ市内のホテルで記者会見しました。首相は、自衛隊の海外派兵をいつでも可能にする恒久法制定について「具体的な日程は答えられる段階にはない」としつつ、「世界で責任、役割を果たす国になっていかなければならないという観点から、国民的な議論を十分に踏まえた上で検討をしていくべき課題だ」と述べ、検討を進めていく考えを示しました。
また、日本版国家安全保障会議(NSC)の創設に関して「国際社会で起こるさまざまな出来事に対して迅速、機動的に対応していくことも必要」であり、「そういう仕組みを構築することも検討しなければならない」と述べ、自衛隊海外派兵などの迅速な決定が目的の一つであることを指摘。首相が議長を務める「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」が二月にまとめる報告書も踏まえ、NSC創設のための関連法案の国会提出など「必要な措置を講じていきたい」と述べました。