2007年1月9日(火)「しんぶん赤旗」

選挙の年 新成人に聞く

9条改悪反対 7割


 全国各地で新成人を祝うつどいが開かれた成人の日の八日、横浜市と東京都中野区の会場で五十人の新成人に、「二十歳の意見」を聞きました。憲法九条改定については、約七割が「反対」と答えました。

 今年は、いっせい地方選挙と参院選挙が重なる選挙の年。安倍晋三首相は年頭会見で「憲法改正をめざしたいということは、当然参院選でも訴えていきたい」と話しました。

 新成人は、どう考えるか―。五十人中、三十四人が憲法九条を変えることに反対でした。賛成は六人。

 反対の理由では、「今まで平和だったのに、あらためて変える必要はない」「軍隊を持たないという声を世界にしめしていけば、世界は変わる。日本だけでも持たないようにする」「日本の誇り」などの声が聞かれました。

 東京都渋谷区の女性=調理師=は「なんで武器、軍隊を持とうとするの? それでアメリカと一緒に戦争したら、そっちのほうが逆に危ないよ。戦争を反省したから憲法九条があるんでしょ? 変えようとしないで」と話しました。

 「賛成」と答えた横浜市青葉区の男性=短大生=も「(海外に)攻めて行くことに対しては大反対」とのべました。

 「将来の不安」については、二十九人が「ある」と答えました。その理由は、「就職・仕事」「年金」「漠然と」などが多数ありました。

 美容師の専門学校に通う同市港南区の女性は「払うのにもらえないのは嫌」と年金制度に対する不安を語りました。

 選挙に行くかどうか聞くと、三十二人が「行く」と回答しましたが、大半が入れる政党を決めていませんでした。決めていると答えたのは、共産党一人で、自民党二人、民主党一人でした。

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