2007年1月6日(土)「しんぶん赤旗」
イラク増派の意向
米大統領が司令官更迭も
米メディア
【ワシントン=山崎伸治】米紙USAトゥデー(電子版)やCNNテレビなど複数の米メディアは四日、ブッシュ米大統領がイラク政策見直しについて、来週、演説を行うことを明言したと報じました。同大統領はイラクを管轄する米中央軍のアビザイド司令官らを更迭する考えも明らかにしました。
報道によると、演説は十日あるいは十一日に行われる見通し。アビザイド氏の後任には太平洋軍のファロン司令官が有力で、イラク駐留軍のケーシー司令官も更迭の方向です。さらにハリルザド駐イラク大使が、現在空席の国連大使に転任し、後任にクロッカー駐パキスタン大使が就任すると伝えられています。
イラク政策の担い手を交代させることで、ブッシュ政権のイラク政策の「新しさ」をアピールする一方、アビザイド氏らイラク駐留部隊の増派に否定的な軍幹部の更迭で、二万人とも言われる増派の方向を固めたものとみられます。