2007年1月5日(金)「しんぶん赤旗」
第三回中央委員会総会について
二〇〇七年一月四日 日本共産党中央委員会書記局
一、日本共産党第三回中央委員会総会(三中総)は、いっせい地方選挙まで三カ月、参議院選挙まで半年という時点にたって、一月四日、党本部で開かれた。この総会を、五、六日に開催される全国都道府県委員長・地区委員長会議の参加者全員が傍聴した。
一、総会では、志位和夫委員長が幹部会を代表して報告した。報告はまず、第二十四回党大会から一年間の内外情勢の展開を振り返り、自民党政治の三つの異常をただし情勢を前向きに動かすうえで、日本共産党が果たしてきた役割を具体的に解明した。ここでとくに、貧困の深刻な広がりの問題を踏まえ、憲法第二五条に保障された生存権をまもる国民的大運動を呼びかけた。また、報告は、自民・公明・民主・社民各党が国政で果たしている役割を具体的に分析し、自民党政治と正面から対決する力をのばし、「二大政党づくり」を本格的におしかえすという、選挙戦に臨む日本共産党の政治姿勢を明確にした。
報告は第二に、地方政治の政党配置が、自公民「オール与党」対日本共産党の対決になっていることを解明し、そのもとでの中心的な政治的対決点と日本共産党地方議員団のかけがえのない値打ちを浮き彫りにした。
報告は第三に、「支部が主役」の活動で選挙戦に勝利する展望について詳論した。このなかで、いっせい地方選挙と参議院選挙との関連をつかんだとりくみの重要性を強調するとともに、いっせい地方選挙投票日一カ月前、三月八日までにやりきる選挙と党勢拡大の二つの課題を提起した。これらをやりきるうえで、この間の全党の「支部が主役」の党活動での経験から得た積極的な教訓を整理して明らかにした。また、党機関としてとりくむ選挙独自の仕事と、若い世代への働きかけの重要性を強調した。
一、幹部会報告について、十八人が討論した。
一、志位委員長が討論をふまえて結語をのべた。ここでは、いっせい地方選挙、参議院選挙にむけての政党配置の問題が、三中総の提起の一つの要であることをあらためて強調するとともに、他党批判にあたっては情報提供型で有権者と対話することの重要性を指摘した。また、三月八日までにやりきる課題の提起について、自民党政治と国民の矛盾の深まりのもとで要求にもとづく国民運動が力強く発展していること、この一年間、職場支部を含めて「支部が主役」の活動が豊かに広がっていること、二つの課題へのとりくみはすでに昨年十一月の幹部会を契機に開始されて前進していることをあげて、力をつくせばやりぬけることが浮き彫りになったとのべた。そして、今度こそやりぬこうと強調した。
一、総会は、全員一致で幹部会報告・結語を採択し、決定の実践の先頭に立って当面する二つの選挙の勝利のために、全力をつくすことを誓い合って終了した。