2006年12月19日(火)「しんぶん赤旗」
「自分が四男に依頼」
公費海外出張 石原都知事認める
石原慎太郎都知事は、十七日夜、フジテレビの番組で、二〇〇四年一月にスイス・ダボスで開かれた都知事主催のパーティーに、四男の延啓(のぶひろ)氏が舞台背景の製作者として公費で渡航していたことについて、「私からも『君やってくれ』と言いましたよ、息子に」とのべ、石原知事自身が延啓氏に依頼していたことを認めました。
また、石原知事が延啓氏を「余人をもって代え難い」と語ったことについて、「舌っ足らずで、反省してますね」と発言。「ただ働きなら、しょうがないから、あいつ(延啓氏)にやらせたらいいんじゃないかと。そういう意味で言った」と弁解しながら、「ただ働きだから、旅費だけは公費で出した」とのべました。
番組では、日本共産党の吉田信夫都議が議会で石原知事を追及する場面や同氏のコメントも紹介されました。
延啓氏への公費支出は、大鼓奏者への委託契約の中に盛り込ませるかたちで支出されていたことが日本共産党都議団の調査で明らかになり、公費の迂回(うかい)支出の疑いが出ています。