2006年12月16日(土)「しんぶん赤旗」

「大戦中の歴史歪曲」

小泉前首相の靖国参拝批判

ブッシュ元米大統領


 【北京=菊池敏也】中国を訪問中のブッシュ米元大統領は十四日、北京市内で開かれたフォーラムで、一部の日本人が第二次世界大戦中の歴史を歪曲(わいきょく)していると指摘し、小泉元首相の靖国神社参拝を批判しました。新華社(英文)などが伝えました。

 ブッシュ氏は、靖国神社が「戦犯を他の戦死者と一緒にまつり、第二次世界大戦の歴史を歪曲している」と述べるとともに、その展示物は「歴史から逸脱している」と批判しました。

 第二次世界大戦に従軍したブッシュ氏は、米国が一九四一年十二月七日に日本の侵略的な奇襲を受けたと真珠湾攻撃を振り返り、日本は「歴史を否定すべきでない」と強調しました。

 十五日付の中国青年報もブッシュ氏の講演を報じ、同氏が「日本は歴史を否認せず、歴史を認めるよう希望する。日本はかつて上海、南京など多くの都市に侵攻したのだから、勇気をもって誤りを認めるべきで、その誤りを繰り返してはならない」と訴えたと紹介しました。

 ブッシュ氏は、中国人民対外友好協会の招きで訪中しました。


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